[コラム]ものづくりの視点

vol.105アジア最大規模の鋳造機械専門見本市「IFEX」が開幕
財団法人長野県テクノ財団 海外展開戦略支援オフィス プロデュ―サー
若林謙一

 "Made in NAGANOを世界へ!"長野県の海外戦略支援2011年度の締めくくりは驚異的な経済発展を続けるインド。
 3月2日、世界市場として期待されるインド第三の都市バンガロールにて鋳造機械の見本市「IFEX」が開幕しました。
 「鋳造」は自動車をはじめとするあらゆる製造業のベースであり、いまやインドは世界第2位を誇る鋳造大国といわれています。その鋳造量を三年間で更に倍増にするという政府の方針のもとに開催された今回の見本市には、初日からビジネス関係者がどっと押し寄せ熱い商談が始まっています。

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長野県からは、「金型」「鍛造」「ダイカスト」はもとよりロボットからボジョレー・ヌーボーまで幅広く展開する野村ユニソン株式会社(茅野市)と、伝統の砂型鋳造や精密アルミなどの分野で匠の技を誇る有限会社金森軽合金(下伊那郡高森町)が出展。
 昨夜まで埃塗れで作業に追われていたことが嘘のように展示会場は人、人、人です。JETRO(日本貿易振興機構)の支援で設置された「IFEX2012ジャパン・パビリオン」にはバイヤーが矢継ぎ早に訪れ、長野県チームも嬉しい悲鳴をあげています。
 高い経済成長を裏付けるように、インドのバイヤーは技術的専門家が多くとても熱心。用意したパンフレットも既に底を突きそうな勢いです。展示会は3月4日まで続き、昨年(5500人)を大きく凌ぐ来場者が見込まれています。

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【掲載日:2012年3月12日】

若林謙一

財団法人長野県テクノ財団 海外展開戦略支援オフィス プロデュ―サー