[サイプラススペシャル]218 新たな表彰対象を設けてものづくり企業を支援 長野県の稼ぎ頭は「製造業」

長野県長野市

ものづくりNAGANO応援懇話会

県や経済団体など産学官のトップメンバーで構成されている「ものづくりNAGANO応援懇話会」が、4月3日長野市内のホテルで開かれた。9回目となる今回はゲストスピーカーにミマキエンジニアリングの小林久之社長が招かれ、「世界に発信」というテーマで講演が行われた。また優れたものづくり企業を表彰する「ものづくり大賞NAGANO2013」についても、新たな表彰制度を設けるなどの概要が決定した。

取材後記

新たなメンバーも加わり開催

新たに日本銀行松本支店長に就任した松下顕氏も加わって行われた今回の応援懇話会。松下支店長はスタンフォード大学への留学経験もあり、国際情勢の知識も豊富だ。アベノミクスと呼ばれる経済政策による円安が各業界に及ぼす影響や、マインドの改善がもたらす効果などが紹介された。長野県の景気判断は「下げ止まりに向けた動きが見られる」として、9ヶ月ぶりに上方修正された。

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キーワードは「安中高野」

ゲストスピーカーは、東御市にあるミマキエンジニアリングの小林久之社長。自社ブランドの大型プリンターが主力製品だ。「世界に発信」というテーマに沿った話の中で、小林社長から出た言葉が「安中高野」。安価なものは中国で、高額モデルは長野で生産をするという意味だそうだ。自社ブランドへのこだわりを持つことで、世界が驚く製品を作り続けたいと述べた。

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主幹産業として県も積極的に支援

長野県を一つの国に例えた場合、輸出にあたる「移輸出額」の75%を占める製造業は、長野県にとってはまさに主幹産業だ。県の今年度の総合計画の中でも、ものづくり産業へのサポートが盛り込まれている。阿部知事も「長野県の稼ぎ頭は製造業。今後は県も一緒になって情報発信をしていきたい。」と全面的なバックアップを明言した。


ものづくり大賞NAGANO2013の概要も決定

優れたものづくり企業を表彰する「ものづくり大賞NAGANO」の表彰内容も変更された。従来は応募企業の中から大賞3社とグランプリ1社を選定していたが、これに加えて従業員100名未満の中小やベンチャー企業を対象とする「きらりと光る技術賞」を創設した。まもなく応募を開始する予定で、自薦他薦による多くの企業の応募が期待されている。

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ものづくりNAGANO応援懇話会およびものづくり大賞NAGANO2013の応募については、HPをご参照ください。

【取材日:2013年4月3日】

企業データ

ものづくりNAGANO応援懇話会
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