[サイプラススペシャル]274 顧客ニーズに応え地域の生活を支える エネルギーの製造販売一筋に80年

長野県山形村

サンリン

昭和9年の創立以来、一貫して長野県でエネルギー供給をおこなってきたサンリン。当初は石炭・煉炭・豆炭などの固形燃料を製造販売してきたが、時代の変化と共に石油・LPガスへとその主軸を変化させてきた。現在では太陽光発電の設置や施工に力を入れるとともに、リフォームなど暮らしに密着した事業にも積極的に進出している。

取材後記

地域に根差したエネルギー専門企業

「我が社は80年間、エネルギーオンリー・長野県オンリーで歩んでまいりました。」と語るのは、10代目となる社長の柳澤勝久さん。柳澤さんも含めて、歴代の社長はオーナーではなく生え抜きの社員が務めてきた。サービスエリアも顧客窓口も全て長野県内という、地域に密着したエネルギー専門企業だ。


煉炭・豆炭を現在も製造

昭和初期はエネルギーの主流だった煉炭・豆炭。現在はあまり使われなくなったが未だに根強いニーズがあるため、サンリンは上越の工場で今でも製造を続けている。現在県内でナンバーワンの取扱量を占めるLPガスについても、充填は全て自社の設備で行っている。供給だけではなく製造も自社でおこなう、まさにエネルギーの総合商社だ。

近年は太陽光発電に力を入れる

サンリンが近年力を入れているのが、太陽光発電。長野県が太陽光発電に適している地域ということと、東日本大震災を契機に「環境にやさしいエネルギーを自ら作り出す」という観点から本格的な取り組みを始めた。県内全ての支店を営業窓口とするとともに4ヶ所の施工センターを備えて、供給から施工・管理まで一貫して自社で行っている。

目指すのは「地域密着型生活関連総合商社」

エネルギーを長野県内全域に供給しているサンリンだが、その根底には地域密着を重視する社風がある。80年という歳月をかけて築き上げてきたブランドは、顧客の信用・信頼を裏切らなかった何よりの証拠だ。この信頼関係が、住宅リフォームや省エネ製品の販売などの新事業にも結び付いている。従業員も『地元で採用し地元で働く』ことが基本だ。


「住」の分野だけでなく「食」の分野への進出も

エネルギーの供給によって顧客の生活を支える「縁の下の力持ち」とも言うべき存在のサンリン。柳澤社長も「今までは『住』が中心だったが、今後は『食』にも領域を広げていきたい。」と新たな分野の開拓にも意欲的だ。時代の変化と共に供給するエネルギーは変化しても、地域の暮らしを支えるという企業理念は変わることはない。

【取材日:2014年04月18日】

企業データ

サンリン株式会社
長野県東筑摩郡山形村字下本郷4082-3 TEL:0263-97-3030
http://www.sanrinkk.co.jp/