[サイプラススペシャル]328 40周年を迎えた「EPSON」ブランド 世の中の期待を超える製品を生み出し続ける

長野県諏訪市

セイコーエプソン

諏訪市に本社を置くセイコーエプソンは、長野県のみならず国内外に数多くの拠点を構える県下最大級のものづくり企業だ。世界に先駆けてクオーツウオッチを開発したほか、家庭用プリンターで写真プリントを可能にするなど「世の中になかった製品」を生み出し続けている。世界で活躍する「EPSON」ブランドは、今年誕生から40周年を迎えた。

取材後記

新しい価値を提供する製品をつくる

エプソンのものづくりのコア技術は、ウオッチの開発をルーツとする「省・小・精の技術」。「より省エネルギーに、より小型に、より精密に。」という技術の追究を表す言葉だ。「今まで世の中になかった製品、世の中の期待を超える製品を生み出していきたい。」という碓井稔社長の言葉通り、その技術をベースに新たな価値を提供する製品を開発してきた。この製品に冠せられた「EPSON」ブランドが、今年40周年を迎えた。

碓井社長 40周年ロゴ

「EPSON」ブランドの誕生

エプソンブランドの名前の由来となったのが、この小型軽量デジタルプリンター「EP-101」。創業以来の時計製造から事業領域を広げるきっかけとなった製品だ。この様な価値ある「EP(Electric Printer)」のこどもたち=「SON」を生み出し続けていこうという思いを込めて、誕生したのが「EPSON」ブランドだ。

EP101 当時の製造現場

最先端のウエアラブル製品

現在は家庭用や業務用で使用されているインクジェットプリンターや液晶プロジェクターをはじめ、産業用ロボットなどを開発製造しているエプソン。近年新たな事業領域として力を入れているのが、ウエアラブル機器と呼ばれる製品群だ。例えば高精度なセンサーを搭載したGPS機能付きのランニングウオッチやシースルー型のスマートグラスなどが市場に投入されており、健康・スポーツやビジネスなどの分野で今後の成長が期待されている。

ウォッチ レンズ

ものづくりのDNAを伝承

最先端の製品を生み出し続けているエプソンだが、その根底にあるのは長年培われてきた技術の伝承だ。本社には「ものづくり塾」と呼ばれる若手技術者の訓練施設があり、先輩技術者から指導を受けて日々技術向上に取り組んでいる。技能五輪の上位入賞者も数多く輩出していて、エプソンの技術力を支える人材育成の拠点となっている。

ものづくり塾 指導

Exceed Your Vision

この言葉は、「製品・サービスを通じて、常にユーザーに驚きや感動を届けることを約束する」というエプソンが果たすべき役割と社員に期待する行動が簡潔に表現されている。技術革新を通じて日本はもとより世界中の人々の想像力をかきたて、それを具現化する力となるため、エプソンの創造と挑戦はこれからも続く。

集合写真

【取材日:2015年5月26日】

企業データ

セイコーエプソン株式会社
〒392-8502 諏訪市大和3-3-5 TEL 0266-52-3131
http://www.epson.jp/