[サイプラススペシャル]352 癒しの音色を爪弾くディスクオルゴール ベテラン調律師が全て手作業で仕上げる

長野県富士見町

jnオルゴール音響システム

我々が普段目にするオルゴールは、箱型のシリンダーオルゴールと呼ばれるものが多い。その一方で盤面を交換することで様々な楽曲を奏でることが出来るのがディスクオルゴールだ。このオルゴールの魅力に取りつかれて、40年近くに渡って作り続けている富士見町の工房を取材した。

取材後記

調律歴40年以上のベテラン

jnオルゴール音響システムは、名取重蔵さんがたった一人で製作するディスクオルゴールの工房。調律師として40年以上オルゴール一筋に歩んできた。楽曲を演奏する基礎部分となる振動弁を削りながら、自身の耳を頼りに調律をする。45弁のディスクオルゴールと出会って以来、一貫してそれのみを作り続けている。

調律歴40年以上のベテラン

ディスク交換が可能なオルゴール

ディスクオルゴールの最大の特徴は、盤面を入れ替えることで様々な楽曲を演奏できること。サイズも操作方法も、昔のアナログレコードを髣髴させる。この新製品「レガロ」は、オルゴールの生音を忠実に爪弾くことと斬新なデザインが魅力で、家具製造会社や木工会社の協力を得て完成した自信作だ。

ディスク交換が可能なオルゴール

ステレオ内蔵タイプもオリジナルで

世界で唯一ここでしか作られていないものが、生音からオーディオのように音量を増幅するステレオタイプのオルゴール。アンプやスピーカーも全て自前で、増幅装置も自前でマグネットにコイルを巻いて作っている。音を増幅する際に通常のマイクでは雑音も拾ってしまうため、振動弁の振幅のみを拾うためのマイクもオリジナルで開発製造したものだ。

ステレオ内蔵タイプもオリジナルで

製作のモットーは「音遊び」

自身のオルゴール製作を、「音遊び」と表現する名取さん。「ただ単に音を出すだけでなく、オルゴールの持つ本来の音をいかに表現するかが大切。音だけは他の製品には絶対に負けない。」という言葉には、長年の調律と製品開発でノウハウを知り尽くした経験に裏付けされた自信が伺える。

製作のモットーは「音遊び」

【取材日:2015年11月4日】

企業データ

jnオルゴール音響システム
〒399-0211諏訪郡富士見町富士見7514-4 TEL:0266-62-3880
http://www.jn-orugel.jp/