[サイプラススペシャル]457 耐熱難加工素材 低コストで加 自動車エンジン部品

長野県長野市

長野鍛工株式会社

鍛造で主に自動車部品を手掛ける長野鍛工。高熱に強い反面、加工が難しいニッケル超合金の新工法を九州大学と共同で開発しました。培った鍛造のノウハウを生かして、低コストで精度が高い部品を製造できるといいます。自動車のほか、航空機分野を視野に、同社では「新次元のものづくりに挑戦」とアピールます。

取材後記

鍛造技術を磨く

長野鍛工は1953年に設立。鍛造をコア技術に切削などで主にターボチャージャーなど自動車のエンジン部品を手掛けています。2000年代前半には、不採算部門の整理や新たな受注開拓などで厳しい時代を乗り越え、現在は3つのグループ企業を形成しています。 

ニッケル超合金加工 新工法を開発

工場内の一角に設置されているのは「超塑性成形装置」。九州大学と共同で研究を進めています。ここで開発したのが、素材の中でも加工が難しいとされるニッケル超合金の新工法で、材料の結晶粒を微細化する「高圧スライド工法」と呼ばれます。ここには長野鍛工が得意とする鍛造技術が生かされていて、低コストで高精度な部品製造が可能になるということです。

航空機や医療の分野で応用も

自動車や航空機のエンジン部品などがターゲットになるニッケル超合金。新工法では、これまでは難しかったカップ状の成形も可能になるなど、実用化に向けた動きが進んでいて、中村千夏社長は「航空機のほか、医療機器などもターゲットになる」と幅広い需要を見込みます。

【取材日:2017年11月28日】

企業データ

長野鍛工株式会社 〒381-0003 長野県長野市穂保中之配291-1  TEL:026-296-9201
http://www.nagatan.co.jp/