[サイプラススペシャル]462 現場公開で社員のモチベーションアップ 板金・溶接加工

長野県上田市

株式会社沓掛工業

上田市の沓掛工業は、工作機械向けに板金や溶接加工を手掛けるものづくり企業。作業を公開し、実際に体験もしてもらおうという試みを2年前から始めています。狙いは技術のPRよりむしろ社員のモチベーションアップ。社員10人ほどの企業の挑戦です。

取材後記

適度なサイズにビジネスチャンス

板金加工業として1969年に法人化した沓掛工業。現在は半導体関連など工作機械向けに板金や溶接加工で部品を手掛けています。主力は「両手で抱えられるほどのサイズ」と話すのは沓掛恵介社長。大きすぎず、小さすぎずという、このクラスの板金溶接を主力とする企業は少なく「ここにビジネスチャンスがある」と沓掛社長は説明します。

外観、加工

社員のモチベーションアップに工場公開

沓掛工業が2年前から始めたのが工場の公開。職人技の溶接や専用の機械によるプレス加工など見学者が作業の様子を間近で体感できます。参加者には、ブックエンドづくりの体験コーナーも用意されていて、薄い板プレス機で曲げるなど作業を行ってもらうということです。会社では公開と体験から刺激を受けた社員のモチベーションアップを狙っています。

沓掛社長、折り曲げ、溶接

方針は「加工サービス業」

板金加工で、得意のサイズを中心に大型のオーダーにも積極的に取り組む沓掛工業。
沓掛社長の方針は加工サービス業で、「自分たちの仕事を見つめなおす機会にもなる」という工場見学(オープンファクトリー)を効果的に取り入れながら、ものづくりを進めています。

ブックエンド、部品
集合写真

【取材日:2017年12月15日】

企業データ

株式会社沓掛工業
〒386-1105 長野県上田市吉田289-1 TEL:0268-27-8151
http://www.kutsukake-kogyo.jp