[サイプラススペシャル]470 ロボットや精密機械の制御を追求 実用化を視野に

長野県茅野市

諏訪東京理科大学 工学部

2018年4月から公立化した諏訪東京理科大学。2回にわたって研究を紹介します。
1回目は工学部機械電気工学科の星野祐教授の研究室です。星野教授は、体重移動で操作する球乗り型のパーソナルモビリティ「オムニライド」を開発。研究室では産業界や実生活で役に立つ「成果」を目指しています。

取材後記

研究テーマは「制御工学」

研究テーマは「制御工学」 数式を使ってロボットや精密機械をコントロールする制御工学。「一点で地面と接地してきちんと立つようなものがあってもいい。それを一歩進めた乗り物」。星野教授は球乗りの電動パーソナルモビリティ「オムニライド」の開発目的をこう語ります。

オムニライドの動作の仕組み

オムニライドの動作の仕組み 体を傾けた方向に移動するオムニライド。星野教授は研究室の実験装置で、金属の棒が倒立姿勢を維持しようとする動きを示し、この制御技術を応用したのがオムニライドと説明してくれました。

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産業化や実用化を意識した取り組み

オムニライドの技術を応用したのが球乗り型の車いすです。星野教授が地元の団体や企業と共同で開発しました。停止したまま向きを変えられたり、ある程度の傾きなら姿勢が保てるなどの工夫がされています。星野教授は「シーズの提示と同時に、実用化へのアプローチをしていきたい」と話しています。

産業化や実用化を意識した取り組み

集合写真

【取材日:2018年03月02日】

企業データ

諏訪東京理科大学 工学部 星野研究室
〒391-0292 長野県茅野市豊平5000-1 TEL:0266-73-1201(代表)
https://www.ms.suwa.tus.ac.jp/kyoin-hoshino/