[サイプラススペシャル]510 強みの金型とプレス技術生かす 自動車部品や小型減速機

長野県茅野市

長野精工株式会社

茅野市の長野精工は3本の柱を持つものづくり企業です。ドアやシートなどの自動車関連部品、身近な電機製品に使用されている小型減速機、農業機械向け部品。強みの金型の設計・製造とプレス技術が支えています。

取材後記

多彩な分野に供給

本社の一角に設けされた展示スペース。ジオラマ世界の中で長野精工の製品を実感することができます。例えば自動車のパワーシートやワイパー部品、小型船舶のエンジン部品、トラクターのエンジン用部品、小型減速機では、自動販売機・医療機器・駅の自動改札機、さらさらにはクレーンゲーム機のアームなど。天野満夫社長は、「様々な分野の製品を担っているが、分野ごと一番のシェアの獲得を目指している」と話します。


強みは金型からの一貫生産

金型からプレス、切削、組み立てまで長野精工は一貫生産しています。中でも強みの一つが超精密金型の設計・製造技術。天野社長は「金型からの一貫生産が品質の安定や技術につながる。すべての保証は金型から始まる」と話します。

そしてもう一つの強みが「ファインブランキングプレス」です。ファインブランキングプレスは、せん断面がきれいに仕上がるプレス加工。12ミリの厚みまで切削工程なしできれいに打ち抜くことが可能といいます。後処理がほぼ不要で、長野県内ではいち早く導入して効率化を図っています。

グループ

長野精工の創業は1961年。小型歯車の製造からスタートし、現在では長野精工グループとして、フィリピンに3つの拠点を設けています。国内大手メーカーとの取引を継続的に進めるなど、その技術力と営業力が評価されています。

【取材日:2018年12月10日】

企業データ

長野精工株式会社
〒391-8561 長野県茅野市金沢698 TEL.0266-72-0590
http://www.nagano-seiko.co.jp