[コラム]ものづくりの視点

vol.41東京理科大学との連携協定
財団法人長野県テクノ財団 専務理事
山岸 國耿

深まる技術交流、関係する先生方70名余

 

 先日、東京理科大学において、長野県テクノ財団のコーディネータ 10数名と大学のコーディネータ10数名の方々との連携会議を開催しました。各コーディネータの実績や得意分野をそれぞれ紹介し、大学の研究成果を県内企業へ、企業の求める技術情報を大学へと、その仲立ちをお願いしました。県内企業のビネスチャンスにつなげる為に、産学の技術交流を一層活発にすることを狙いに開催したものです。

 当財団では、県内のみならず、県外の大学の先生方に、県内企業との共同研究開発や各種研究会等の講師などを多数お願いしています。
 中でも東京理科大学には、大型の産学官連携プロジェクトの知的クラスター創成事業に信州大学とともに研究機関として参加していただき、数多くの成果が生まれています。当財団事業に関係する先生方は、県内企業との共同研究開発等を含めると約70名余にのぼっています。

 実は、私は7年ほど前に当財団に勤務していましたが、その折、東京理科大学と事業の打ち合わせをするうちに、その積極的な姿勢に感銘を受け、当財団との間で「連携協定」が結べないかと考えました。このような協定は、当時はまだ全国的にもあまり聞いたことがありませんでしたが、大学にお話すると新しい試みにも係わらず大変積極的で、話がトントン拍子に進み締結に至りました。
 私は、その後異動し、再度当財団に着任しますと、大規模な連携が予想を超えて進んでおり大変驚きました。

 今後も有力な大学との連携を一層密にして、県内企業との共同研究開発やビジネスチャンスにつなげていきたいと考えています。

【掲載日:2009年11月30日】

山岸 國耿

財団法人長野県テクノ財団 専務理事
昭和19年上田市生まれ。38年間長野県職員として長野県商工部関係機関に勤務。長野県工業試験場長を最後に定年退職。当財団浅間テクノポリス地域センター事務局長を経て、現職に就任。 http://www.tech.or.jp/