[コラム]ものづくりの視点

vol.52国から地域活性化伝道師に委嘱されました
山岸國耿

 私ごとで恐縮ですが、先日、内閣官房の地域活性化統合事務局から「地域活性化伝道師」に委嘱されました。

 国では、地域経済の疲弊を打破し、地域の元気を取り戻すため数多くの施策を実施しています。その一つとしてこの制度は、まちづくりやむらづくりに実績のある全国で270名の方々に地域活性化伝道師として就任願い、その経験を生かして地域の現場で指導、助言をしていただくことにより「地域の人材力強化」如いては地域活性化に生かしていこうとする取組です。
 伝道師は、専門別に観光・交流、地域産業・イノベーション・農商工連携、まちづくり、地域コミュニティ・集落再生、地域医療福祉・介護・教育、地域交通・情報通信、環境、農・林・水産業、の8分野に分かれています。昨年は、観光、農商工連携、まちづくりなどに多くの実績があがりました。

 私もこの制度について、若干承知していましたが、4月に突然就任の要請をいただいた時は、正直大変驚きました。平成21年度のメンバーを見ると、県内にはテクノ財団理事長の萩本様をはじめ数人おられ、どなたも大変な実績のある方々です。県外でも、私が一緒に仕事をした方や知人もおられ、どなたも各方面でご活躍の有名な方々です。
 私はお受けして良いものかと悩み、先輩に相談したところ「テクノ財団に勤務していた時は、国から大きな支援を頂いた。せっかくのお話なので是非お引き受けしろ」とのお話がありました。産業振興とりわけ工業関係企業の支援業務に長年携わってきましたので、その面で幾許かのお役に立てればと考えお受けいたしました。

 地域活性化統合事務局から発表された評価結果によりますと、伝道師の派遣により、地域の担い手の意識改革が進んだ、取組体制やネットワークが構築された、伝道師の専門的なアドバイスが生かされた、など地域の自立化に向けて大きく貢献しているとのことです。
 それぞれの伝道師は大変実績の有る方々ですので、本県でも各方面での活用が望まれます。

地域活性化応援隊 ホームページ
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/ouentai.html

【掲載日:2010年7月20日】

山岸國耿


昭和19年上田市生まれ。38年間長野県職員として長野県商工部関係機関に勤務。長野県工業試験場長を最後に定年退職。その後財団法人長野県テクノ財団に勤務、専務理事を平成22年3月末に退任、平成22年7月に国の地域活性化伝道師に就任