編集部より

社内のどこにも社長の「気」がいきわたっていました

ミクロ発條

「発條」という社名と高精度のバネ製品、ブルドックのマーク。意外な取り合わせに興味を引かれ階段を上ると、「こんにちは」というはつらつとした声が、むかい入れてくださいました。

社長の「ものを作ることは全人格が要求される」と信念に満ちたことばには力がありました。

「技術には社会人としての蓄積が必要。自由な発想がシステム的に生きていくのは製造業。しかも可能性やチャンスは中小企業の方が多い」

明るく落ち着いた雰囲気は5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)が実践されていることの証。今はそこに2つのS(セキュリティ・セイフティ)も加わるのだそうです。もの作りを通して「全人教育をやっている」懐の深さがミクロ発條の強さです。

上海と大連の工場進出は、コストではなく世界の需要を実際に肌で感じたいから。ボールペンの書きやすさはバネの進化を身近に感じさせてくれますが、バネの加工技術は電子機器・医療機器にとさまざまな分野へ広がっています。
絹糸のような美しい形状のバネは大きく羽ばたく無限の可能性を秘めています。

いろいろな表情のマーク「自由な発想」はこんなところにも。

最終の製品チェックです。みつめる先には世界があります。

(2008年7月24日)