長野県長野市
ものづくりNAGANO応援懇話会
今年で5回目となる、「ものづくり大賞NAGANO」。長野県内の産学官の団体で構成されているものづくりNAGANO応援懇話会が、優れた県内のものづくり企業を表彰する制度だ。今回は過去最多の27社から応募があり、この中から選ばれた大賞3社ときらりと光る技術賞および団体などを表彰する特別賞の表彰式が10月14日長野市のホテルで行われた。大賞3社の中からグランプリに選ばれたのは、岡谷市の平出精密。超精密の鈑金技術が、多くの審査員から高い評価を受けた。
応募のあった27社の中から、3社が大賞に選ばれました。
会社のモットーは「21世紀のめっきを極める」。様々な金属のめっき加工を手掛けていて、燃料電池用金属セパレーターめっきをIHIシバウラやサイベックコーポレーションと共同開発。信州大学と共同でカーボンナノチューブを混ぜためっきも開発しました。
かつてはボイラー製造が主幹だった羽生田鉄工所。近年ではきのこ用の高圧殺菌装置を製造していて、このノウハウを活かしてCFRP(炭素繊維複合材)形成用のオートクレーブ装置を開発。自動車や航空機関連企業からの受注も伸びていて、今後の発展が期待されています。
鈑金を「精密鈑金」から更に「超精密微細鈑金」に高めている平出精密。プレスや切削では不可能な精密部品をより低コスト・短納期で製作し、医療・航空宇宙分野など今後成長が見込まれる分野への展開を可能にしました。
中小企業を対象とするきらりと光る技術賞は、岡谷熱処理工業が受賞。金属の熱処理による歪みを大幅に縮小した技術「Ⓖsyoriⓡ」の開発が認められました。表彰を受けた際に、社長が感極まって言葉に詰まる場面が印象的でした。
特別賞のものづくり支援センターしもすわは、「株式会社下諏訪」を目指して地元のものづくり企業220社への情報提供や受注支援を実践。中小規模の製造業が多い地域におけるものづくりを支援する取り組みが評価されました。
大賞3社の中からグランプリに選ばれたのは、株式会社平出精密。応援懇話会の座長を務める長野県経営者協会の山浦愛幸会長からトロフィーが手渡されました。受賞した平出正彦社長は、これを励みに更に頑張っていきたいと今後の抱負を語りました。
長野県の優れた技術や製品を認定する「NAGANOものづくりエクセレンス」の認定式も、当日行われました。 今年は大賞3社ときらりと光る技術賞1社に6社を加えた計10社の技術・製品が認定され、阿部守一知事から認定証が送られました。
NAGANOものづくりエクセレンス2014認定一覧
ものづくりNAGANO応援懇話会
ものづくりNAGANO応援懇話会事務局 TEL:026-237-0545
http://mono-n.com/