[サイプラススペシャル]312 地元須坂産ぶどうを原料に美味しいワインを 原料のぶどうから自社で栽培

長野県須坂市

楠わいなりー

須坂市の高台に佇む木目調の建物が、2011年創業の楠わいなりー。地元須坂で栽培したぶどうを原料に使用していて、長野県の原産地呼称管理委員会の認定を受ける銘柄も数多い。原料であるぶどうの良さを最大限に生かすワインづくりに取り組んでいて、県内外から多くのワイン愛好家がこのワイナリーに訪れている。

取材後記

脱サラしてゼロからのスタート

kusunoki-winery03.jpg創業者でもある社長の楠茂幸さんの「自分でものづくりをしたい」という強い想いからスタートした楠わいなりー。一念発起して会社を退職後オーストラリアで基礎からぶどうとワインづくりを学んで帰国し、地元の須坂市でぶどう作りからスタートした。およそ8年の歳月を費やして納得のいく原料のぶどうが栽培できるようになった後、ワイナリーを立ち上げて今日に至っている。

主原料は地元・日滝原のぶどう

創業の地に須坂市を選んだ理由は、楠社長の故郷であったこともあるが、ぶどう作りに適しているということも大きな要素だった。特に日滝原と呼ばれる地域は、温度と日照度が重要となるワインづくりに非常に適している。現在は赤・白それぞれ5種類の原料ぶどうを栽培していて、独自の木の仕立てなどでより良いぶどうを作る取り組みを続けている。

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手間暇をかけて醸造

しっかりと時間をかけてもっとも美味しい状態でボトル詰めすることが、ワインを作るうえで大切だという。ぶどうの品種によって発酵の工程を変えるなど、そのぶどうの良さを最大限に引き出す努力も怠らない。昨年からは本格的にスパークリングワインづくりにも取り組んでいて、専用のワイン棟を作るなどして柱の一つに育てようとしている最中だ。

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多くのコンクールで受賞

地元須坂市で栽培したぶどうを原料に醸造された楠わいなりーのワインは、まさに「メイド・イン・須坂」と呼ぶべきものだ。長野県の原産地呼称管理制度委員会に認定された銘柄も数多い。高品質のワインづくりに取り組む姿勢で醸造したワインが評価されて、現在では県内外から多くの愛好家がワイナリーに訪れている。

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よりおいしいワインを

楠社長にワインの良さは何かと聞くと、こんな答えが返ってきた。「ワインは特別な飲み物。一人でのんびり楽しむことも出来れば、仲間大勢で楽しむことも出来る。我々を癒してくれる、素晴らしいものです。」年数を重ねるごとに、原料となるぶどうの品質もより向上させたいという。楠社長をはじめとするワインづくりの挑戦が、これからも続く。

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【取材日:2015年2月9日】

企業データ

楠わいなりー株式会社
須坂市亀倉123-1 TEL:026-214-8568
http://www.kusunoki-winery.com