企業活動の紹介と電波のしくみを説明
この企画は今年100周年を迎えた日本無線グループが、CSR活動の一環としてはじめたもの。全国8ヶ所で行われる教室の第1回目が、長野市で行われました。組み立て前に行われたのが、ラジオなどの電波や無線のお話。日本無線でこれまでに長年様々な無線機の設計をしている技術部の大槻課長から電波の歴史や用途などについてクイズを交えた説明にこどもたちは聞き入っていました。
多くの社員たちも参加
組み立てるのは、日本無線オリジナルのAMラジオ。あらかじめ回路を配線したプリント基盤に、抵抗やコンデンサなどを組み込み、はんだ付けをします。初めてはんだ付けを体験する子供たちも多いため、まずははんだ付けの練習から開始。本教室では組み立てる子供たちへのサポート役として、日本無線の社員たちも参加してはんだ付けの説明をしたり、組み立てのサポートをしたり大活躍でした。
「コイル巻き」に悪戦苦闘
「ラジオ組み立て教室」最大の難関はコイル巻き。電波をキャッチするアンテナを作る大切な作業です。巻き方は「スパイダーコイル」なのでコイルわくに2本おきに56回もの回数をエナメル線で30分くらいかけて巻いていきます。きれいに巻けた子供、保護者に手伝ってもらう子供、初めは難しいと感じていた子供たちも、少しずつ慣れてきた頃には全員巻くことが出来ました。
自分の作ったラジオで「音を聞く」
およそ2時間かけてAMラジオが完成。スイッチを入れて音が聞こえた子供たちの顔に笑みがあふれます。「むずかしかったけれど、楽しかった」「友達に自慢します」など、自分で時間をかけて作ったラジオを聞くことができたうれしい感想が続きました。
普段出来ない貴重な体験
このイベントには、子供たちに「無線に興味をもってもらう」事と「ものづくりの楽しさを体験してほしい」という願いがあります。今回参加した子供たちが、自分ではんだ付けをしてラジオを製作したことを良い思い出にして、ものづくりの世界や無線の仕組みに興味を持ち、未来の技術者として育つきっかけになる事を日本無線のスタッフ一同は祈っています。