長野県長野市
ものづくりNAGANO応援懇話会
長野県内の産学官の団体で構成されているものづくりNAGANO応援懇話会が、優れた県内のものづくり企業を表彰する「ものづくり大賞NAGANO」。6回目となる今回は自薦他薦で19社から応募があり、この中から選ばれた大賞3社ときらりと光る技術賞および団体などを表彰する特別賞の表彰式が10月23日に開催されました。今回は「産業フェアin善光寺平」の開催に併せて、長野市のビッグハットで執り行われました。大賞に選ばれた3社の中から、茅野市の野村ユニソンがグランプリに輝きました。
応募のあった19社の中から、3社が大賞に選ばれました。
株式会社カウベルエンジニアリング(佐久市)
ICカード読み取り機の設計製造が主体のものづくり企業。カード認証・通信制御機器を中心に企画・設計・開発から製造までを一貫対応。近年開発した徘徊探知システム「どこいくの検知器」は、発信機を持たないと警告音が鳴るという「逆転の発想」から生み出されました。
セラテックジャパン株式会社(長野市)
セラミックやガラスなどの電子部品や光学部品の加工を得意としていて、切断・研磨・研削・成膜などの多種多様な加工が可能。主力のセラミックスが電子部品向けに好調なほか、独自モデル「MPS=マテリアル・プロセッシング・サービス」は形状・材質の異なる材料の受託加工をワンストップ体制で確立しています。
野村ユニソン株式会社(茅野市)
現在の主力は工場オートメーション装置の設計・製造。このほか独自の技術で液晶・半導体・太陽電池用FA関連装置の高品質・低コスト・迅速化を実現しました。素形材加工技術「金型・鍛造・ダイカスト」ベースに最先端の技術が要求される専用装置を設計・製造しています。
エンジニアリングシステム株式会社(松本市)
社員25名と小規模ながら、研究開発型モデル企業として取引先の「何とかならないか」を形にしてきました。医療機器と産業用自動化機器の二本柱で、特に放射線治療固定具の国内シェアは5割に達しています。海外展開も視野に入れていて、更なる飛躍を目指しています。
千曲市産業支援センター(千曲市)
千曲市の産業振興を目的に、企業間や最先端技術を保有する大学などとの「産学連携」コーディネイトや地域産業の振興に取組む組織として活動。市内の同業種企業が集まる4団体を設立して、共同での展示会出展や見学会などを支援しています。
今年グランプリに選ばれたのは、野村ユニソン株式会社。3回目となるエントリーで、大賞と同時にグランプリの栄冠を手にしました。野村稔社長は、「これからのものづくりの責任の重さを感じます」とコメントし、受賞の重みを噛みしめていました。
長野県の優れた技術や製品を認定する「NAGANOものづくりエクセレンス」の認定式も、同時に行われました。
今年は大賞1社ときらりと光る技術賞1社に8社を加えた計10社の技術・製品が認定され、太田寛副知事から認定証が送られました。
NAGANOものづくりエクセレンス2015認定一覧
プリント配線板設計シミュレーション技術(アルティメイトテクノロジィズ株式会社)
ツインエア式高精細ディスペンサー「R-jet®」(エンジニアリングシステム株式会社)
M2M Gateway(株式会社カウベルエンジニアリング)
磁力調整機能付丸形永電磁チャック(EPC-AS形)(カネテック株式会社)
ロータリーエンコーダスリット板製作加工技術(株式会社コシブ精密)
3次元測定を用いた金型製造技術(信濃化学工業株式会社)
グリーンマーク製品(信州ハム株式会社)
ナックルブームクレーン(株式会社前田製作所)
真空熱加圧装置(ミカドテクノス株式会社)
補強糸入多層ホース一体成型装置(株式会社三葉製作所)
ものづくりNAGANO応援懇話会事務局
http://mono-n.com/