[サイプラススペシャル]356 ドレッシングやたれなどの自社ブランドも製造 オーガニック食品に特化

長野県長野市

ビオカ

オーガニック食品は、化学物質の農薬や肥料に頼らない「有機農業」で育てられた作物を原材料に使った食品。このオーガニック食品を専門に扱っている企業が、長野市信州新町にあるビオカだ。創業当初は東京で輸入販売を中心にしていたが、2012年に自然豊かな信州に本社を移転。最近では地元の特産品である味噌を原材料に使用した、たれの自社製造もはじめた。

取材後記

オーガニック食品を扱う

bioca-03.jpg「この自然豊かな信州の地でオーガニック食品を製造することに非常にやりがいを感じています」という社長の宮越盛也さん。2010年に改名した現社名の「ビオカ」の由来は、イタリア語でオーガニックを意味する「BIO(ビオ)」と、「華(やかに)」「価(値あるものを)」「家(族で楽しむことを)」「可(能に)」という4つの「CA(カ)」の意味を込めて名付けられたものだという。


本社と製造拠点を信州新町に

1996年にジェーシープランニングという社名で設立。当時の本社は東京にあり、オイルや果汁などのヨーロッパ産のオーガニック食品を輸入販売してきた。2009年から長野市信州新町にあるタスク長野工場に生産を委託して製造部門に進出。その後2010年の社名変更を経て、本社と営業拠点を長野市信州新町に移転して現在に至っている。

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自社商品の製造も

自社で製造される商品の主力は、たれやドレッシング。ごまやトマトピューレなどのオーガニック食品を原材料に扱うため、加工や瓶詰作業は厳重に衛生管理された工場ラインで製造されている。加熱・殺菌された製品が次々と瓶詰され、異物の混入がないかなども入念にチェックされている。

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地元で馴染みの深い食品を原料に

bioca-06.jpg今年新商品として売り出したのが、「有機みそとくるみのたれ」。味噌とくるみの風味のバランスを最適なものにするため、開発にはおよそ2年もの歳月を要したという。豆腐やもちなどは勿論、バニラアイスのトッピングなど和洋様々な食材にマッチするよう工夫されている。先に発売した「有機くるみのたれ」と併せて、地元に馴染み深い食材を原料とすることで「メイドイン信州」のイメージで売り出していきたいという。

「オーガニックは自分の未来をつくる」

宮越社長にオーガニック食品の良さを聞いたところ、こんな答えが返ってきた。「オーガニックを選ぶことは、未来の自分を創ることです。」体に良いことをより多くの方に理解してもらうことで、販路を広げていきたいという。まだ国内の食品市場の1%にも満たないと言われているオーガニック食品を少しでも普及させていくために、製造と販売の双方で日々努力を続けている。

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【取材日:2015年12月14日】

企業データ

株式会社ビオカ
長野市信州新町水内3381 TEL:026-262-5755
http://www.bioca.co.jp