長野県飯田市
シチズン時計マニュファクチャリング株式会社 飯田工場
心を込めて手作業で
熟練の技でつくられるシチズン腕時計
「熟練の技で、心を込めてひとつひとつ手作業で組み上げます!」美しく、かつ正確に時を刻む腕時計。
「YES! ものづくり」今回は、匠の技で高品質の腕時計をつくるシチズン時計マニュファクチャリング飯田工場を紹介します。
シチズン時計マニュファクチャリング飯田工場の前身は平和時計製作所。1949年の設立以来60年以上にわたり、信州・飯田で高い精密加工の技術を磨いてきました。
「部品の組み込み、ネジの締め込みといったことも全部、自動で行っています。スピードと精度が命です」というのは、時計の心臓部ともいえるムーブメントをつくる自動化ラインを担当する三石靖直さん。
この速さでしかもかなりの精度をもって組み立てができるからこそ、品質・値段ともに世界にほこるメイドインジャパンができる。海外にも負けないコストダウンができると自負しています。」
最先端の自動化ラインが並ぶ工場の一角に、工場のイメージからはあまりにもかけ離れた空間があります。それが「南信州高級時計工房」です。
職人ひとりひとりに専用のスペースが割り当てられ、「ザ・シチズン」や高級電波時計などシチズンブランドの高級腕時計のムーブメントや完成品の組み立てから、アフターサービスまでを手掛けています。
「針の精度、非常に高い精度を出さなきゃいけないところなので、それに一番気を使います」というのは、職人のひとり平田茂美さん。ザ・シチズンや高級電波時計をつくる職人は「マイスター」と呼ばれます。
「腕時計を買うとき、お客様はとても悩まれて選んで買っていくと思います。買ったときに、『失敗したな』と思われないように、いいものを買ってよかったと思ってもらえるように、良い時計を作りたい、心を込めてつくっています。」マイスター制度に認定された熟練技能士たちが、シチズンを選んでくれるお客様のため丹念に手作業で組み上げています。
合言葉は「社員全員が時計のプロになろう!」。
シチズン時計マニュファクチャリングは、時計づくりに特化した会社。その根底ともいえる時計作りの匠の技は、飯田工場内にある「時計学校」で培われます。技術職はもちろん一般職まで社員全員が時計のプロを目指しています。
「時計学校」で学んだ社員は全国大会でも優秀な成績をあげています。若手技能者の最高峰・技能五輪全国大会時計修理部門で金メダルを獲得した牛山天晴さんもそのひとり。「技能五輪にむけて努力したことは、今の仕事にすごく生かされていましたし、普段いろいろな現場に行ってもすぐに対応できるような技能が身に着いたのがよかった。」
手先の器用さだけでなく、腕時計が正確に時を刻む仕組みを理解し、何回もくりかえしくりかえしの訓練をすることで技能を磨いてきました。
「自分たちの技能を詰め込んだ最高の一品を届けたいという気持ちで作っています」と、牛山さん。シチズンは南信州の地で「市民のための時計」をつくり続けます。
シチズン時計マニュファクチャリング株式会社 飯田工場
長野県飯田市下殿岡435 TEL:0265-28-1500(代)
http://www.citizen.co.jp/