[サイプラススペシャル]406 地中熱を利用した家づくり タイガハウス ランニングコストを抑える

長野県長野市

有限会社 大賀

長野市に本社を構える大賀が進める地中熱を利用した「タイガハウス」。

一年を通して寒暖の差が少なくほぼ一定の温度の地中と室内や外気を循環させて冷暖房のコストを安くさせた家づくりを実現しています。

取材後記

2000年に在来工法の木造住宅の会社を創業し7年前に地中熱を利用した家づくりを始めた東方正道社長。
ランニングコストが安い家づくりを目指し出会ったのが千葉の会社が開発した地中熱を利用した家づくりでした。

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地中熱利用

東方正道社長によれば「地中の温度は年間を通して17度~20度です。室内と床下などの空気を循環させることで床下の温度を16度~24度くらいに保つことが可能になっている」と言います。
家全体の空気を循環させて一定の温度に保つようエネルギーを上手に利用しているのが地中熱利用の家づくりです。
そのために空気が循環できるよう壁や床下、屋根裏に空気が流れる道(空間)を造っています。
タイガハウスは2時間で外気と室内の空気を入れ替えています。
その際に外気の影響で下がったり上がったりした空気を蓄熱暖房機でエネルギーを補てん、調整して冷暖房のコストを節約する仕組みとなっています。

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3つのメリット

①太陽光とセットで利用することで更にランニングコストを下げることが可能になります
②国が現在、推奨しているゼロエネルギー住宅の計算には地中熱のエネルギーは入っていないためこの部分が居住者にとってお得となっています。
③2時間で室内の空気を外気と入れ替えする住宅です。年間で一定の温度を保っている地中と床下を利用しているため冷暖房コストが少なくて済みます。

東方正道社長は今後について「リフォームする住宅にも地中熱利用の仕組みを組み込んだ家づくりに力を入れていきたい」と言います。

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【取材日:2016年11月30日】

企業データ

有限会社 大賀
〒388-8014 長野県長野市篠ノ井塩崎6777-5 TEL:026-293-3709
http://www.taiga-u.com/