[サイプラススペシャル]414 「熱とその制御」でものづくり追求 創業70年 広がる製品分野

長野県安曇野市

日本電熱株式会社

産業用ヒーターなど製造の日本電熱。製品分野は家庭用の暖房便座ヒーターから、原子力関連など幅広く手掛けています。創業70年を迎え、「熱とその制御」の技術にさらに磨きをかけています。

取材後記

70年の歴史 原点は「シーズヒーター」

長寿命で知られ、業界では一般的な名称になっている「シーズヒーター」。金属パイプの中に発熱線を入れたもので、担当者によりますと、日本電熱が命名したといいます。
今も金属パイプを自在に加工して、あらゆる分野に応用しています。
「困りごとを捉えて実現していく力が、お客様に支持されている要因のひとつ」と松田博幸社長は話します。

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多岐に渡る分野

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写真の製品は、日本電熱が手掛けるヒーターなどのごく一部です。製品の種類は1万以上に及ぶといます。用途は電気釜やアイロン、ホットプレートなどの家庭向けから、半導体、原子力など様々。さらには首都圏にある巨大なツリーの展望台で、氷結防止用ヒーターとして活躍しているといいます。

「熱とその制御」広がる可能性

装置から流れてくるのはシルクのようなとても滑らかな氷で、魚を傷つけず鮮度を保つことができるといいます。冷却も熱の制御が得意とするところです。また、バイオマス燃料を使った発熱装置も商品化に向けたプロジェクトが軌道に乗っています。次々に開発される日本電熱の製品。松田社長は、「皆様が知らないところで意外と熱を使っています。熱の需要は無くならないと思っているので我々がリードしていきたい」と抱負を述べています。

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【取材日:2017年01月26日】

企業データ

日本電熱株式会社
〒399-8102 長野県安曇野市三郷温3788 TEL:0263-87-8282
http://www.nichinetu.co.jp/