[サイプラススペシャル]430 油揚げ大手 生産能力を増強 国内外の需要に対応

長野県長野市

株式会社みすずコーポレーション

新しい油揚げのラインが加わり、1日に最大で360万枚の生産が可能になった大手のみすずコーポレーション。背景には国内では小規模業者の廃業、海外では日本食人気の高まりから、国内外の需要に対応しています。

取材後記

2016年11月に新生産ライン

東第2工場で稼働する油揚げの生産ライン。これでみすずコーポレーションの最大生産能力は(1日最大)360万枚に増強されました。 みすずコーポレーションは、いなりずしなどに使われる味付け油揚げ(味付けいなり)の最大手で、こちらも加工ラインを増設・稼働しています。

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独自の技術や生産設備で国内外の需要に対応

国内では、後継者不足などから小規模な豆腐製造者が事業から撤退し、寡占化が進んでいるといわれます。一方で海外では寿司などの和食の人気は高く、塚田裕一社長は、「北米や韓国・台湾などでは、いなりが商品名になっている」と話します。 こうした中で、みすずコーポレーションでは、油揚げを中心に技術や製造環境を整備し、「勝てる分野、コアな技術を確立している油揚げや高野豆腐を深堀りしている」(塚田社長)と語ります。

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新たな工場建設に向け用地選定

みすずコーポレーションでは、需給の見通しが早く進んでいるといて、新たな工場の建設に向け、用地の取得に動き出す予定です。また、海外での生産も視野に入れていて、明治35年(1902年)創業の老舗企業は挑戦を続けます。

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【取材日:2017年05月22日】

企業データ

株式会社みすずコーポレーション
〒380-0928 長野県長野市若里1606 TEL:026-226-1671
https://www.misuzu-co.co.jp/