[サイプラススペシャル]433 建機重機のショベルやブレード製造 「溶接の技」と「一貫生産」で確かなものづくり

長野県松本市

株式会社小松製作所

全員が技能資格者
重機の「あの」部品をつくる技術力

「溶接の技と、一貫生産」「ショベルカーの、ショベルやバケットをつくっています」

YES!ものづくり
今回ご紹介するのは、ショベルカーの「ブレード(=排土板)」や「アーム」、土砂をすくいあげる「バケット」などを手掛ける、松本市の小松製作所です。

強みは「一貫生産」と「溶接技術」

高品質・高精度をつくり出す生産体制

「わかりやすいところでは、ショベルや、バケットなど土をすくう部分、その延長に取り付いているアーム、土を寄せるブレードなど、私たちがつくっています」と、代表取締役社長小松浩康さん。松本市南部の工場団地にある小松製作所は創業以来、主に建設・農業などの産業機械に使われている部品の製造を手掛けるメーカーです。

20170630_sec01.jpg

私たちがよく目にする、ショベルカーやクレーン車などの建設機械の、比較的大きな金属部品をつくっている小松製作所の強みは、一貫生産と、溶接技術です。

20170630_sec02.jpg

ひずみを計算した鉄の加工技術

一貫生産を支えているのは最新マシンと人材。小松製作所の本社工場内には最新の加工機械が揃っています。さらに、それに対応する人材を備えていることから、建設機械メーカーからの様々なニーズに対応することができます。

20170630_sec03.jpg

また、溶接作業に携わる社員全員が国の技能資格を取得するなど、技術力にも自信を持っています。「鉄の加工は、どうしても『ひずみ』が発生してしまします。この『ひずみ』を最小限に抑える技術と、限りなく平面を出す高度な溶接、『ひずみ矯正技術』が弊社の最大の強みです」と、製造部次長の藤井一彦さん。

20170630_sec04.jpg

技術力を活かした新規事業

世の中の役に立つものをつくり続ける

高精度な溶接技術と、小ロットから大ロットまで多様なニーズに対応できる一貫生産体制を強みに、小松製作所は新規事業にも積極的です。

20170630_sec05.jpg

「建物の揺れを制御する地震対策『制振ダンパー』や、高齢者の自立支援促進を目的としたパワーリハビリテーション・健康医療分野、さらに水力発電の分野など、ほかにも様々な分野に取り組んでいます」と、小松社長。一見これまでの仕事とは全く違う分野に見えますが、高精度な溶接技術や機械加工、表面処理などの加工技術という点で、どれも既存分野の延長線にあると小松社長は考えています。


新規事業への取り組みを通じ、自社の技術力をパワーアップさせる。小松製作所はさらなる成長を目指します。

20170630_yes.jpg

【取材日:2017年05月24日】

企業データ

株式会社小松製作所
〒390-1131 長野県松本市大字今井字松本道7256-1 TEL:0263-58-3330
http://kmt.jp/