[サイプラススペシャル]434 ラインの工程減らしコスト削減

長野県長野市

信越理研株式会社

自動車部品のめっきが主力の信越理研株式会社。
強みは1つの工程で高度なめっき処理を実現したことです。
コストの削減や技術力で国内外の自動車の主要メーカーと取引しています。

取材後記

ラインを追求 1つの工程でめっき処理

立ち入り禁止の扉の向こう側にあるライン。そこでは自動車部品に金や銀などのめっき処理が行われています。
「どうすれば通常の工程より短くできるのか試行錯誤しながら機械を造った」と服部俊直社長は話します。ノウハウが詰め込まれたラインではわずかに1つの工程でめっき処理が可能になりました。さらに必要な部分だけにめっきできるよう工夫していて、これがコストの削減にもつながっています。

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銀メッキの技術も確立

錆への懸念から、自動車部品のめっきにはコスト高の金が使われることが多いとされる中で、信越理研では銀めっきの代用に成功しました。めっきの後工程で、特殊な処理加工を施すことで錆による通電への影響という課題をクリアしました。ここにもノウハウの蓄積が生かされています。

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創業60周年へ 新たな分野にも挑戦中

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信越理研では、自動車分野で培った技術を生かし、現在、医療分野への進出を視野に入れています。手術の際に体内で使用される医療機器の部品を手掛けるということです。
信越理研の創業は1958年で60周年を迎えます。「新たな歩み、そして未来へ」を目標掲げさらなる挑戦を続けます。


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【取材日:2017年6月12日】

企業データ

信越理研株式会社
〒381-0103 長野県長野市若穂川田3800-10 TEL:026-282-5282
http://www.shinetsu-riken.co.jp/