[サイプラススペシャル]436 機能高めたテントを開発・販売 アイデア勝負の老舗企業

長野県長野市

株式会社北信帆布

テント製造の長野市の北信帆布。異業種との交流でニーズをつかみ、機能性を高めたテントの開発・製造・販売を手掛けています。創業は明治42年(1909年)。老舗企業が新たな提案を続けます。

取材後記

時代に合わせて「変える」

ミシンでテント生地の加工が行われている作業場。「テントの業界はローテクの代表。高度化するために組み合わせる」と話すのは福島一明社長。ミシンを使い高度化に向けた取り組みが異業種の企業や大学との連携です。様々な場所に人手で運べ、設営できるというテントの特性を生かし、時代に合った商品開発を進めています。

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異業種と開発 テント冷蔵庫

主力商品のひとつが「テント倉庫」。工期が短く、比較的安価に設置できる利点があります。付加価値を高めようと、異業種との交流をヒントに開発したのが「テント冷蔵庫」です。気密性を高め、空調設備で内部を冷やす商品です。写真は1間四方のタイプ。イベントなどで使われるほか、農家が収穫直後に保冷するなど、移設ができる利点が生かされています。

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医療分野でも商品開発

「緊急時に仮設の病院ができないか」。信州大学医学部から相談を受けて、共同で開発を進めているのが災害現場などで使える「医療用テント」です。機能面では、持ち運びができることに加え、気密性を高める計画で、福島社長は国内外の需要も見込んでいると話します。

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【取材日:2017年07月06日】

企業データ

株式会社北信帆布
〒381-0023 長野県長野市風間下河原2034-19 TEL:026-221-3500
http://www.hanpu.jp/