[サイプラススペシャル]474 腕時計生産を拡大 デザインと精度にこだわり

長野県安曇野市

株式会社 南安精工

設計から一部部品の製造、そして組み立てまで自社で行い、高精度な腕時計を提供しているのが安曇野市の南安精工です。「日本製」にこだわり、ベンチャーなど国内外に販路を広げながら、生産を拡大しています。

取材後記

日本製時計の人気に注目

「日本製の良いものがほしいというニーズに後押しされるような形で腕時計事業が伸びている」と語るのは南安精工の小林知之社長。時計事業はかつての主力。しかし、大口の取引先が海外に製造拠点を移したことから事業を縮小していました。そして2015年頃、高い技術に注目した東京の企画販売会社からの受注が順調に入ったこと事業を拡大しています。現在では国内外の10社と取引を進めています。

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大手メーカーと差別化

sec02_1.jpg 社屋に隣接する販売店の「復刻堂」では、好評というシンプルなデザインの腕時計が並びます。小林社長は自社の強みを「加工や組み立て、部品の製造、調達などで小ロットへの対応が可能」と大手メーカーとの違いを強調します。こだわりはメードイン・ジャパンの腕時計。「心臓部となる駆動部分のムーブメントは国産、ケースにアセンブルし、品質を保証できるのが日本製」と小林社長は説明します。

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精密機械製造で勝負

南安精工の現在の主力は自動化機械の設計・製造で、売り上げの多くを占めています。得意は精密機械で、その代表的な商品が時計でもあり、小林社長は「精密機械製造という分野で人材育成と事業の拡大を図っていきたい」と意気込みを語ります。

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【取材日:2018年03月14日】

企業データ

株式会社 南安精工
〒399-8205 長野県安曇野市豊科2300-1 TEL:0263-72-2400
http://www.nanan.co.jp