[サイプラススペシャル]496 付加価値の高い部品づくり進める 精密鋳造に強み

長野県小県郡青木村

株式会社 キャステク

合金の鋳造加工を手掛ける青木村のキャステク。
付加価値が高い部品作りが強みで、大手建機メーカーからほぼ独占的に受注しているといいます。
技術力を生かして、地元の自然エネルギー発電装置の主要部品を手掛けるなど、事業の幅を広げています。

取材後記

強みは精密鋳造部品

castec_photo01.jpg 青木村の中心部近くにあるキャステク。溶けた銅やアルミなどを型に流し込んで成型する鋳造部品を手掛けています。

この日は液晶パネルの搬送用ロボットフレームを製造していました。キャステクは、輸送用機械や生産設備、医療向けなど幅広い分野に鋳造部品を供給し、中でも複雑形状の精密鋳造部品に強みがあります。

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大手から独占的に受注

castec_photo03.jpg 建設機械の動力伝達に欠かせない部品が「トルクコンバーター」。キャステクは国内の大手建機メーカーから「独占的に受注している」(増田公男社長)といいます。

その裏付けとなっているのが、高い加工精度や一体設計による安定した品質で「信州の名工」などを受賞した増田社長が今も陣頭指揮をとっています。

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自然エネルギーに注目

地元の「道の駅あおき」に設置されている高さ12メートルのタワー。太陽光と風力による複合型自然エネルギー発電装置で、キャステクは主要部品のブレード(羽根)を手掛けました。長さが3メートルに及びますが、近くによっても音が感じられません。開発に5年を費やし、特に騒音の除去が課題だったということです。技術力を生かした新分野での取り組みです。

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【取材日:2018年08月29日】

企業データ

株式会社 キャステク
長野県小県郡青木村大字夫神1282 TEL:0268-49-3737
http://www.castec.jp/