[サイプラススペシャル]497 シイタケ 初の工場量産化 キノコ製造大手

長野県長野市

ホクト株式会社

キノコ製造の長野市のホクトがシイタケの量産化をスタートさせました。
これまで工場で量産が成功した例はないといい、長年の研究成果を実現させた形です。肉厚の商品には独特の割れがあり、生産能力をさらに上げていく方針です。

取材後記

量産化シイタケの初出荷

小諸市の工業団地に新設された「小諸きのこセンター」。74億円を投じたシイタケの量産工場で、この日初の出荷がありました。パック詰めされたシイタケはトラックに運び込まれ、長野県内などのスーパー向けに出荷されていました。公開されたのは、空調管理された工場内の一部のみ。工場では初の量産化で、そのノウハウは「社員にも知らされていない」(広報・IR室)といいます。

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2012年から研究開発進める

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キノコ製造大手のホクトがシイタケの工場量産化に向け研究を始めたのは2012年。品質を含めた安定供給を求める声が量販店から寄せられたのがきっかけです。量産化には様々な課題があり、水野雅義社長は「今まで作ってきたキノコとは全く違う発想の転換。ビン栽培から始まる手順を一切まっさらにした」と語っています。

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ブランド商品として販売 さらに生産能力アップ

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「乾燥もポイント」と話すのは現場で指揮を執る木津谷昭文所長。培養後に乾燥させることで、かさに独特の割れが生まれ、うま味も凝縮されているといいます。培地は1度使用したら廃棄する「1番採り」もセールスポイントで、ホクトでは高級志向のブランド商品として販売し、さらに生産能力を高めていく方針です。

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【取材日:2018年9月13日】

企業データ

ホクト株式会社
長野市南堀138-1 TEL:026-243-3111
https://www.hokto-kinoko.co.jp