[サイプラススペシャル]500 地域発展につながる「見本市」 信大発の多彩な研究が一挙集合

長野県軽井沢町

第5回信州大学見本市in軽井沢

信大の特色ある研究を地域に発信
地域イノベーションを推進する「見本市」

「丁寧に説明してくださって、素人でも聞きやすいなって思いました。」
「研究室の研究って普段なかなか、見に行くハードルが高いので、いい機会でした」

今回は軽井沢で開かれた「信州大学見本市」の模様をお伝えします。

5回目を迎えた見本市

はじめて「キャンパスのない」軽井沢で

信州大学の多彩な研究を紹介する「信州大学見本市」が9月15日、軽井沢町で開かれました。産学官連携の推進にもつなげようと2014年から県内各地で開かれているもので、今回が5回目。地域の課題解決などに取り組む信大社会基盤研究センター「軽井沢オフィス」が今春オープンしたことを踏まえ、5回目にしてはじめてキャンパスのない地域で開催されました。

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sec02.jpg 実行委員会幹事長は、農学部農学生命科学科准教授の下里剛士先生
「研究のシーズを地域の皆さんに還元して、地域のイノベーションを活性化するというところが目的です。すでに製品化に結び付いている様な商品が展示されていたりもします。」

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「月探査ロボ」や「カーリングロボ」も登場

出展は、27ブース。
「極限環境を探査するロボット」(繊維学部 機械・ロボット学科 須藤研究室)は月や火星など、宇宙空間や活火山など人の立ち入りが難しい場所での活用を目指して研究が進む探査ロボット。周辺の環境を認識して、あらゆる路面を自立で動かすという研究です。
強風が吹いても安定して飛行できるよう開発中の小型無人機ドローンなどを紹介されました。

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繊維学部の河村隆准教授は、カーリングのストーンを正確なスピードや方向で投げることができるロボットを展示。正確な投球を行うメカニズムや人工知能などが研究の対象です。

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「信大」の特色と「地域」の個性を連動

宇宙につながる研究も

「航空宇宙システムの研究開発」(航空機システム研究開発プロジェクト)では、次世代の航空宇宙産業を見据えた展示も注目を集めていました。
航空宇宙システム研究センター長 (工学部教授)佐藤敏郎先生
「エンジンから要素部品から、そういう材料から加工まで、まさしく地域の方たちが集まって、諏訪圏の企業の人がもっている技術がいかに高度なものを持っているか、それはロケットだけじゃなくていろいろな分野に展開が期待できます」

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地域発の「イノベーション」を推進

sec05.jpg 実行委員長信州大学学長の濱田州博先生
「大学は教育研究というのが基本ではありますが、それを通して社会にいろいろな形でフィードバックしていくというのが役目だと思っております。こういう見本市を通して社会のいろいろな課題を一緒になって解決するような、その『イノベーション』に向けて、当然私たち大学だけでできるわけではありませんので、いろいろな人たちとの連携が入ってくるかなとは考えております。」

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【取材日:2018年09年15日】

企業データ

国立大学法人信州大学

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