[サイプラススペシャル]511 「水道凍結防止器」で暮らしを守る 蛇口をひねれば水が出る「当たり前」

長野県安曇野市穂高

山清電気株式会社

水のある豊かな暮らしをお約束します
水道凍結防止ヒーターで高シェア

「信州安曇野で、水道凍結防止ヒーターつくっています!」
寒い信州の冬に欠かせない、水道凍結防止ヒーター。
「YESものづくり」今回は、とくに寒さの厳しい信州安曇野で水道凍結防止ヒーターを製造販売し、全国に販路を持つ安曇野市の山清電気をご紹介します。

どんなに寒い冬でも快適に暮らせるように

顧客ニーズに合わせた開発が強み

山清電気が手掛けるのは、水道管用の凍結防止ヒーターです。

代表取締役の伊藤恭彦さんに山清電気のものづくりへの想いを伺いました。
「どんなに寒い冬でも当たり前に水が出る。そういった生活環境を守っていくのが山清電気の商品です。お客様のニーズに合わせ設計開発することで、お客様のニーズに合ったものづくりをしているところが強みです。」

2つのセンサーで「省エネ」実現

主力商品の「エコフィットヒーター」。
通常は、外の気温だけを感知してヒーター電源をオンオフしますが、山清電気のヒーターにはセンサーが2個ついており、外気温とあわせ、ヒーター内部温度も感知します。これによって過剰な加熱を防ぎ、省エネを実現しました。

5年、10年壊れないように

技術開発課の務台孝史さんに開発で大切にしていることを伺いました。
「耐久性と信頼性です。水回り、屋外、見えないところで使用されるものなので、防水処理はもちろん、例えば5年、10年使用しても異常なく動作して、お客様にご迷惑かからないよう気を使って開発設計を行なっています」

信州「だからこそ」できる商品

特定分野で強みを発揮する「ニッチトップ」企業

社員45人のうち、開発技術者は7人。
設計開発から商品製造まで一貫していることで、顧客ニーズをつかんだ商品づくりを可能にしている山清電気は、凍結防止ヒーター業界で高いシェアをほこる、まさにニッチトップ企業です。

さらに、水道管だけでなく路面用の融雪マットも開発するなど、技術力を生かした商品群を揃えます。

次は「農業分野」に挑戦

伊藤社長に、これからの成長戦略を伺いました。
「水道管、融雪マットに加え、今、注目しているのは農業です。農業分野で使われるヒーターも、ちょうど開発が終わって商品化します。これまでの開発や製造のノウハウを活かしてそういった、農業分野、最初は畜産関係の商品ですが、新しい分野にも進出していきたい」

長野県だからこその商品で、山清電気は日本の冬の生活を支えます。

【取材日:2018年12月18日】

企業データ

山清電気株式会社
〒399-8304 長野県安曇野市穂高柏原2296 TEL:0263-82-8007
http://www.sansei-dk.co.jp/