[サイプラススペシャル]517 難度高い金属加工に強み 主力は航空機分野

長野県東御市

株式会社ミツギ

拡大が続く航空機市場。金属切削加工の東御市のミツギは、航空機部品の加工に使う器具の治具の生産が主力です。もともと自動車関連部品を得意にしていましたが、航空機分野の成長を見込んで20年ほど前に参入しました。治具の増産を計画していて、2019年7月の稼働に向け新工場を建設中です。

取材後記

難度の高い加工に強み

sec01_1.jpg 強度が重要な航空機部品。ミツギは、硬く加工が難しい金属を高い精度で切削加工する技術が強みです。その技について満木大社長は職人の五感を生かしていると話します。工作機械は、ほとんどがコンピュータ制御でマニュアルに従えば加工は可能といいます。しかし「その通りにやってもなかなか上手くいかない。職人の持っている五感が大切」(満木社長)。
このため、加工中の臭いや色などを肌で感じながら、工作機械を操作することで、高精度な部品に仕上がるということです。

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新工場を建設 航空機関連部品を増産

sec02_1.jpg もともと自動車部品を手掛けていたミツギ。かつてはF1チームのエンジン回り部品を請け負うなど高い技術があります。現在は航空機分野にシフトし、内装品に部品や部品加工向けの治具を主力にしています。
航空機関連は部品自体も大きく、さらに需要が見込めることから本社の隣接地で現在、新工場を建設中です。長野県内ではおそらく初めてという大型機械を導入して増産体制を整える計画で、新工場は今年7月頃の稼働を予定します。

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【取材日:2019年02月05日】

企業データ

株式会社ミツギ
〒389-0514 長野県東御市加沢1335-2 TEL:0268-62-2361
https://www.mitsugi-sp.co.jp/