長野県上田市
マリモ電子工業
ソフトウエア開発も、電子回路設計も。
「ものをつくらない」ものづくり企業
“ソフト”も、“ハード”も開発できる!
電子技術の設計開発はマリモにお任せください!!
「YES!ものづくり!」今回は、2018ものづくり大賞NAGANOを受賞した上田市のマリモ電子工業をご紹介します。
1980年創業のマリモ電子工業。
社名の由来は、北海道阿寒湖などに生息するあの「マリモ」ということですが...。
代表取締役社長清水久夫さんに伺いました。
「厳しい自然の中でもゆっくりと着実に成長する。しかも皆が成長する。そんなマリモのようにという想いで、マリモ電子工業という名前にしました」
「マリモ」の由来は、安定して着実に成長できる経営方針であり、会社も、社員も、地域も皆が成長していきたいという願いが込められているのです。
マリモ電子工業は、生産ラインをもたない「ものをつくらない」ものづくり企業です。
長野県や、上田地域には電子機器メーカーが数多くあります。マリモ電子工業は設計開発に特化し、こうした地元の製造業を先進の電子技術で支えてきました。
「研究開発こそが強みです。製造部門を持たずに電子技術開発力だけで会社を運営していく。社員は80名ですが、そのうちの9割が電子技術者です」と、清水社長。
マリモ電子工業のビジネスモデルを一言で説明すると、企業の研究開発やR&D部門から受注を受け開発部分を手掛ける、研究開発専門企業です。
地元企業とともに発展したマリモ。その技術力の高さから、近年は国内外の電機・通信・自動車関連など大手企業の開発も手掛けています。
委託を受けての研究開発を生業とするマリモ電子工業。
ソフト開発会社は数多ありますが、マリモ電子工業の強みは、ソフトウエアだけでなく、電子回路設計もできること。「装置そのもの電子回路から、中に組み込むプログラムまでソフト・ハードの両方で設計開発できる会社はそれほど多くありません。事務用パソコンソフトをつくる会社とはちょっと違うんです」と、清水社長。
「技術開発専門企業だからこそ、いちばんは人です。採用はもちろん、人材育成にも力を入れています。」と清水社長。最新技術にも対応します。
技術部部長の佐藤寛之さんが案内してくれた、自社開発の新商品。
「これは広帯域無線の実験装置です。モデルベース開発で設計しました。」委託を受けての開発がメインですが、社内スキルアップのために鳥獣被害向け課題解決型の商品を開発しました。
佐藤部長の説明する「モデルベース開発」というのは、コンピュータシミュレーションを使ってプログラム開発を効率化する方法です。この商品が、海外の大手通信会社から声をかけられるきっかけになりました。
最先端の技術に対応することで、顧客ニーズを先取りし付加価値の高いサービスを提案することができる、これもマリモ電子工業の強みです。
「地元から県内、それで日本国内、全てに電子技術開発力で存在価値のある会社ということを目指しております」と、清水社長。
厳しい自然環境でも少しずつ大きくなるマリモのように、マリモ電子工業は、地域と社員とともに成長します。
マリモ電子工業株式会社
〒386-0032 長野県上田市諏訪形1071番地 TEL:0268-27-9644
https://marimo-el.co.jp/