[サイプラススペシャル]531 何と籠に生まれ変わる! 山葡萄のつるが・・・・、

長野県大町市

マウンテンクラフト社

山葡萄のつるを利用して籠を・・・・

山葡萄は、山野に自生するブドウ科の植物。
そのつるを利用して籠を製作するのが大町市のマウンテンクラフト社の山葡萄籠工房です。
つるを乾燥させ、ひごに加工して、木型に合わせて丁寧に編み、籠に仕上げます。

取材後記

籠作りは「ひご」作り・・・・・・

山葡萄籠工房の船生憲享代表は、「ひごを作って、いかにその幅や厚みを揃えるかによって、籠の出来が変わるので、ひご作りが一番難しい。籠作りはひご作り!」と強調します。

網代(あじろ)編み、石畳(いしだたみ)編み、それに六角(ろっかく)編みなど編み方も様々。サイズにもよりますが、編み始めてから完成するまで3日間ほどかかります。また、船生代表は、「使う方の使いやすさ。使う方の目線立って製作するように心がけている」と話す。

籠からカバンへ・・・、新たな取り組み

縄文時代の遺跡から籠の化石が発掘されるなど、古くから利用されてきた山葡萄の籠。
工房では、今、「籠からカバン」へと新たな取り組みを始めました。
マウンテンクラフト社の土居一忠代表取締役は「今まで籠は春と夏、女性が持つというイメージだった。そこで、籠というジャンルからカバンというジャンルへ変化させ、男女を問わず、一年中楽しんでもらえる新しい形の"籠カバン"というジャンルへ挑戦し、製作を始めた」と力を込めます。職人の育成にも力を入れるマウンテンクラフト社は、山葡萄でつくる籠の文化を守ります。

【取材日:2019年5月13日】

企業データ

株式会社マウンテンクラフト社
〒398-0001 長野県大町市平12804-1 TEL:0261-85-2151
https://www.yamabudoukago.jp