[サイプラススペシャル]678 魅力が詰まる“本革” 豪華さの中に感性と温もり

長野県飯田市

宮内産業

なめしから色付けまで…一貫生産

 創業60年を経過する飯田市の宮内産業は、牛と馬の皮を仕入れ、なめしから色付け仕上げまで、一貫生産した本革製品用の原反を作っています。特に、本革製ランドセル用の素材は、高いシェアと評価を受けています。
代表取締役社長の宮内清彦さんは、「私どもが、最初に手掛けた物の一つが、ランドセルの革で、もう30年~40年生産を続けています。以前と比べたら、くらべものにならないほど、厳しい品質になっているので、そこが他の革とは違うところだと思います。」と話していました。

ランドセルの革へのこだわり

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続けて、宮内社長は「一度手掛けた物は、多少赤字であろうが、ずっと作り続けていく、日本のランドセルの革というと宮内産業と言われるようなところがあります。私どもは、伝統的と言いますか、昔からと同じような作り方を固持している、取り続けているところ、そして、ランドセルメーカーさんごとの要望に応えているのが特徴だと思います。」と話していました。

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長年の技術も大切に

 宮内産業は、労働集約型産業ではなく、大きな設備を必要とする装置産業で、県内では、数少ない革工場です。それについて、宮内社長は「現場の技術者がそれぞれ、長年培ってきた技術も非常に重要ですので、両方を大切にしていきたいと思います。」と話していました。

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【取材日:2022年5月30日】

企業データ

宮内産業株式会社
〒395-0821  長野県飯田市松尾新井6363 TEL:0265-22-7161
https://www.alps-calf.co.jp/