[サイプラススペシャル]683 新しい未来をつくる アクティブな思考で

長野県長野市

AB.do

歪みのない3Dデータを

長野市のAB.doは、測量をはじめ、設計、ソフト開発を行っており、昨今、様々な分野で欠かす事のできない3D画像解析に着手しています。開発の経緯について、代表取締役専務の青木勝彦さんは「いま、一般で使われている3Dデータは、スケールや歪みが担保されておらず、不都合が生じる可能性があります。そういった精度のコントロールも含め、担保をしたく3Dを開発しました。」と話していました。

特許を取得...技術の活用へ

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データ解析に使う3D画像を作る時には、大量の写真を撮ります。やり方として、対象物の周りにキューブのスケールを配置して撮影を行っていきます。その技術は、特許を取得しました。(特許名「三次元データスケール付与方法及び三次元データスケール付与プログラム」特許第7012965号)現在、野尻湖ナウマンゾウ博物館では、この技術を活用し、発掘された化石の写真を撮り、3Dデータ化にしています。

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原寸の大きさを正確に測定

担当の情報通信システム開発事業部リーダー竹前和幸さんは「3D化した時に、(指標となる)キューブのサイズを後で測り、全て10㎝かどうか確認をし、10㎝であれば歪みがないということになり、仮に指標が9.8㎝だったりすると、2㎜歪んでいるということがわかります。」と説明。野尻湖ナウマンゾウ博物館の館長・近藤洋一さんは「XYZの方向でどの位歪みがあるか、実はわからない、今回このソフトを使うと、そのような歪みがしっかりと補正されて、原寸の大きさのものが計測できるので、良いソフトだと思います。」と話していました。最後に、青木専務は「今までの調査・測量・設計と繋がるものですし、そこをさらに強くするという位置付けでもリンクするものだと考えています。」と話していました。

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【取材日:2022年06月30日】

企業データ

株式会社AB.do
〒380-0803 長野県長野市三輪5丁目41-23 TEL:0265-235-1157
https://www.ab-do.jp/