

製糸の時代に源を発する長野県のものづくりは、今も県内の産業の根幹を成しています。そして多くの企業がその高い技術力や開発力を武器に、国内のみならず海外にも活躍の場を広げています。そんな県内のものづくり企業に改めてスポットライトを当て、実力をご紹介するのがこの番組です。
| vol.204 | 2025年10月19日放送 ものづくりリーダーズトーク~ 丸子警報器 塚田圭一 社長 |
上田市の自動車用ホーンのトップ企業、丸子警報器を特集する。ゲストは塚田圭一社長。国内自動車メーカーの車に搭載される保安部品のホーンを、自動化されたラインで製造し国内シェアは約4割を占める。開発から設計、製造まで社内で一貫生産。独自の社内制度で検査員を養成し、メーカー側の厳しい品質要求に応えている。一方、車のEV化の進展に伴いクリアする課題も。スタジオでは主力2製品のホーンの音を再現する。
出演者 プロフィール
 | コメンテーター 小澤吉則氏 (おざわよしのり) |
長野経済研究所 理事・調査部長。
1985年 八十二銀行入行
2018年 長野経済研究所に転籍
長野県を中心とした経済調査、地域振興を専門。
著書として『創生長野経済』(長野経済研究所共著)、『危機を生き抜く企業力』(同)等。
長野県中小企業振興審議会会長、長野県中小企業新興センター運営委員などの公職のほか毎月第1火曜日SBC「ラジオJ」に出演。 |
次回予告
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2025年9月21日放送
"1941年にバネの製造業からスタートして、大手メーカーのオフィス家具のOEMや、エクステリア製品などをつくる宮田村のタカノを特集。多種多様なものづくりに挑戦し、現在では10種ほどの事業を展開している。画像計測事業では、世界最速の半導体ウェーハの検査装置を設計・開発。高い技術力の秘密に迫る。さらに、地域貢献活動として信州大学と共同開発した赤そば「高嶺ルビー」にも触れる。食品として販売するだけでなく、遊休農地の活用や景観づくりを推進することで、地域貢献活動に繋がっている。ほかにも製品の端材を利用したSDGsな取り組みなども紹介する。

2025年8月31日放送
今年3月、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の審査委員会特別賞を受賞した佐久市の株式会社西軽精機を特集。上原大輔社長は、リーマンショックで経営が悪化し、社員をリストラした際、その穴埋めに自分が土日も働いていたが、月曜日になると社員に「機械の後片付けが悪い」と指摘され、「誰のために働いているのか」という怒りと喪失感にさいなまれたという。そんな時出会ったのが、坂本光司著「日本でいちばん大切にした会社」。そこから心機一転、全社員参加しての就業規則を作ったり、製造部品にキャラクターをあてがったりなど、人を幸せにする経営を推し進めてきた。13年かかり特別賞を受賞するまでに作り上げた独自の企業経営について話を聞く。
また、六角穴加工や多条ネジなどのものづくり現場も拝見する。

2025年7月20日放送
国内大手ECサイトのベビー用品部門で3冠に輝いた塩尻市のケラッタ。創立から10年足らずで、急成長したものづくりの秘密に迫る。大きな特徴は、自社工場を持たない"ファブレス"経営。開発・設計に特化し、そこに人とお金を集中させる戦略だ。中国を中心に40以上の工場と連携し、100以上の商品を展開している。常に人気の商品を売り出し続ける背景には、徹底的な顧客ニーズの洗い出しと、リアルタイムで工場と連携する圧倒的な開発力があった。スタジオに下村祐貴子社長を招き、自社商品の特徴や、今後の展望を聞いた。
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