[サイプラススペシャル]477 “内製”自動ラインで多品種・小ロットに対応 金属精密加工

長野県塩尻市

赤羽工機有限会社

塩尻市の赤羽工機は、半導体製造装置や自動車部品向けなどに金属精密加工を手掛けています。顧客からの要望の多くは、多品種・小ロット・短納期。こうした声を可能にしているのはラインで活躍している内製の工作機械です。

取材後記

内製の工作機械 社長自らプログラミング

塩尻市の工業団地の一角にある赤羽工機。主力は半導体や自動車関連向けの金属精密加工で工場内ではロボットも取り入れた様々な製造ラインが稼働しています。目を引くのは多くのラインが自動化されていることで、中島芳郎社長は「複数の機械組み合わせて、を1つの工程として連結できることが強み」と話します。プログラミングを手掛けるのは、「人手の関係から」社長自らといいます。

akahanekouki-03.jpg

技術力高め 短納期を目指す

akahanekouki-04.jpg

「商品を売ってはいますが、自分の会社の技術を売るというつもりでおります」と語る中島社長。これまでに自動で位置補正できる装置を長野県の工業技術総合センターと共同で開発するなど、加工精度や生産性の向上につなげています。

国の地域中核企業に認定

地域経済のけん引企業として経済産業省が認定する中核企業。長野県内63社の内の1社に赤羽工機は名を連ねました。好調が伝えられる製造業に対して中島社長は、海外との価格競争もあり、「日本はそれほど強くないのでは」と警戒を緩めず、様々な顧客の要望への答えを探っています。

akahanekouki-05.jpg

akahanekouki-06.jpg

【取材日:2018年4月3日】

企業データ

赤羽工機有限会社
長野県塩尻市広丘野村1787-32 TEL:0263-52-0996
http://akahanekouki.co.jp