明日を造れ!ものづくりナガノ

「明日を造れ!ものづくりナガノ」とは?

製糸の時代に源を発する長野県のものづくりは、今も県内の産業の根幹を成しています。そして多くの企業がその高い技術力や開発力を武器に、国内のみならず海外にも活躍の場を広げています。そんな県内のものづくり企業に改めてスポットライトを当て、実力をご紹介するのがこの番組です。

vol.169
2022年11月27日放送

ものづくりリーダーズトーク~ハーモニック・ドライブ・システムズ 長井啓 社長

ものづくり大賞NAGANO2022でグランプリを受賞した安曇野市に生産拠点を置く「ハーモニック・ドライブ・システムズ」を特集する。社名にもあるハーモニックドライブ®=波動歯車装置をつくる企業。ハーモニックドライブ®は、ウェーブ・ジェネレーター、フレクスプライン、サーキュラ・スプラインの3つの基本部品からなる減速機。従来の歯車の常識を覆す"たわみ"のある動きで、大きなトルクを生み、正確な位置決めが可能になるという。産業用ロボット、医療、宇宙開発など様々な分野から需要がある。一方、技術者の感性は芸術に通じると、敷地内に美術館を併設し、無料開放するなど芸術分野にも造詣が深く、地域貢献も積極的に行っている。スタジオには長井啓社長を迎える。

出演者 プロフィール

小澤吉則コメンテーター
小澤吉則氏
(おざわよしのり)
長野経済研究所 理事・調査部長。
1985年 八十二銀行入行
2018年 長野経済研究所に転籍
長野県を中心とした経済調査、地域振興を専門。
著書として『創生長野経済』(長野経済研究所共著)、『危機を生き抜く企業力』(同)等。
長野県中小企業振興審議会会長、長野県中小企業新興センター運営委員などの公職のほか毎月第1火曜日SBC「ラジオJ」に出演。

次回予告

2022年12月17日(土)ごご3時30分~放送予定
第百七十回

バックナンバー

2022年10月30日放送
第百六十八回 ものづくりリーダーズトーク~諏訪圏工業メッセ 小坂和夫 実行委員会推進本部長
10月13日から3日間の日程で開催された諏訪圏工業メッセを特集。会場でのリアル開催は3年ぶりで、諏訪地域を中心に県外も含めて390の企業や団体が出展した。諏訪地域の製造業の強みは超精密加工。ブースには外径72ミクロンの精密バネや幅0.5ミリの内視鏡向け医療器具なども並び、各社がものづくりの技術をアピールした。
2002年に始まったメッセは今年から新たに「未来志向企業の創造」をスローガンに掲げ、脱炭素や省資源など持続可能性を意識した取り組みを紹介する企業も目立った。今年の来場者は3日間で約1万5000人。企業関係者だけでなく、将来のものづくりを担う小中学生や高校生の見学を積極的に受け入れていることも特色だ。また今年は3Dの仮想空間を使った「バーチャルオンライン展示会」もあわせて開催した。
ゲストは実行委員会の小坂和夫推進本部長(NPO諏訪圏ものづくり推進機構常務理事)。 メッセを振り返るとともに、更なる発展に向け「工業と農業、観光を一体化した総合メッセを」との将来像を語った。
2022年9月21日放送
第百六十七回 ものづくりリーダーズトーク~サクラ精機株式会社 東竜一郎 社長
千曲市に本社や工場など5か所の拠点を置くサクラ精機(株)を特集。 同社の「2本柱」の一方は手術器具の洗浄・滅菌装置。手術を行う病院には必ずあるもので、国内シェアは7割にのぼる。微細で複雑な構造の手術器具を限りなく無菌化する技術は医療の安全に欠かせない。また、がん診断の際などに行われる病理検査の標本を作製するための機器も得意としており、海外でも広く使われている。手作業に頼ってきた標本作製の工程を自動化した「業界初」の装置も数年前に開発した。医療機器はいったんトラブルが起きると手術や検査に影響が出るだけに、高い品質が求められる。このため開発、設計から主要な金属部品の加工、組み立てまで一貫生産し、改良や試作にも柔軟に対応できる態勢をとっている。東竜一郎社長は「医療機器に携わる自負心と使命感を形にして届けることが私たちにとってのものづくり」と語る。
2022年8月30日放送
第百六十六回 ものづくりリーダーズトーク~株式会社コヤマ 百瀬真二郎 社長
1945年創業の鋳造メーカーで長野市に本社と主要工場を置く(株)コヤマを特集。同社の製品は自動車のエンジンやトランスミッション、建設機械の重要部品に採用されている。 鋳造は金属をいったん液状にして型に流し込むため、形状の自由度が高い。型の設計や製造、金属の溶解や注湯(金属を型に流し込む)など数多くの工程を必要とするが、コヤマは鋳造後の機械加工まですべての工程を自社で完結することができ、複雑で精度の高い製品づくりを可能にしている。 重労働のイメージがあった鋳物工場にも現在は様々な機械やロボットが導入されている。近年はリサイクルや環境保全にも力を入れ、加工で生じる細かな鉄くずの再利用や、コークスの代替として木質燃料の活用も本格化している。今年就任した百瀬真二郎社長は「鋳造は産業を支える仕事。環境保全についても業界の垣根を越えて取り組んでいきたい」と話す。

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