製糸の時代に源を発する長野県のものづくりは、今も県内の産業の根幹を成しています。そして多くの企業がその高い技術力や開発力を武器に、国内のみならず海外にも活躍の場を広げています。そんな県内のものづくり企業に改めてスポットライトを当て、実力をご紹介するのがこの番組です。
vol.194 | 2024年12月24日放送 ものづくりリーダーズトーク~日本電熱株式会社 勝野康弘 社長 |
ものづくり大賞NAGANO2024で大賞に輝いた安曇野市の日本電熱株式会社を特集。
「熱とその制御の専門家」と謳う日本電熱は、産業用のヒーターを製造。熱を生み出す中心には、主にニッケルクロム線から作られる「発熱線」があるが、その多くを職人が1本1本手作業で製造している。「発熱線」を組み込んだ製品の中でも、最近力を入れているのが、電気式簡易貫流ボイラー・エコフット。ボイラー技士や自主点検の必要がなく、電気式のため脱炭素にも貢献している小型のボイラーだ。ボイラーが作り出す水蒸気は、威力が強く、油性ペンで書いた文字があっという間に、消えてしまう。
また、日本電熱では、若手社員の活躍も目覚ましく、ここ5年で女性社員の数も倍増しているという。人材不足対策などについて、スタジオで勝野康弘社社長に聞く。
出演者 プロフィール
| コメンテーター 小澤吉則氏 (おざわよしのり) |
長野経済研究所 理事・調査部長。
1985年 八十二銀行入行
2018年 長野経済研究所に転籍
長野県を中心とした経済調査、地域振興を専門。
著書として『創生長野経済』(長野経済研究所共著)、『危機を生き抜く企業力』(同)等。
長野県中小企業振興審議会会長、長野県中小企業新興センター運営委員などの公職のほか毎月第1火曜日SBC「ラジオJ」に出演。 |
次回予告
バックナンバー
2024年11月23日放送
ものづくり大賞NAGANO2024でグランプリを受賞した長野市の長野日本無線株式会社を特集。受賞の決め手となったのが、ワイヤーハーネスを自働ではんだ付けしてくれる装置の開発。
ワイヤーハーネスは、モーターやスピーカーなどの電子部品に必ずついているパーツだが、柔軟物であるため固定化が難しく、はんだ付けは難作業。しかもはんだ付けは、企業の中で認定作業者しかできないため、自働化されると助かる企業も多い。営業活動の中でこうした声をキャッチし、開発に着手した。
スタジオで古畑アナウンサーがどのくらいワイヤーハーネスのはんだ付けが難作業なのか挑戦してみる。この他、人手不足の解消などに向け社内で開発した自働化装置も拝見。
スタジオ出演は窪田昌治社長。
2024年11月 3日放送
「地域に開かれた大学」を理念としている公立諏訪東京理科大学の産学連携を特集する。ゲストは濱田州博学長。
様々な材料を使って安全で環境に配慮した蓄電池や燃料電池を地元企業と共同で開発する研究室を紹介する。また、大学では10月に岡谷市で開催された諏訪圏工業メッセに、産学連携のブースを出展。国の委託研究として企業などと連携し3Dテレビの実現可能性を探る研究室の出展の模様も取り上げる。
2024年9月21日放送
冬に水道が凍らない、破裂しない仕組み「不凍水抜栓」や「不凍水栓柱」、いわゆる『不凍栓』を製造販売する長野市の竹村製作所を特集する。
工場内では、長いステンレス製のパイプから「内筒管」と呼ばれる配管を切り出し、中に水抜きに必要な部品を取り付けた「ロッド棒」と呼ばれる装置を挿入して、簡単に水が抜ける仕組みを作り上げる工程を拝見。
スタジオには4月に社長に就任したばかりという竹村勝年社長が登場し、ハンドルを回すだけであっという間に、水が抜けていく様子を実演する。
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