明日を造れ!ものづくりナガノ

「明日を造れ!ものづくりナガノ」とは?

製糸の時代に源を発する長野県のものづくりは、今も県内の産業の根幹を成しています。そして多くの企業がその高い技術力や開発力を武器に、国内のみならず海外にも活躍の場を広げています。そんな県内のものづくり企業に改めてスポットライトを当て、実力をご紹介するのがこの番組です。

vol.184
2024年2月17日放送

ものづくりリーダーズトーク~株式会社高和製作所 高澤和幹 社長

多品種少量生産を掲げ、「小回りのきく鋳物工場」をうたう長野市の株式会社高和製作所を特集する。 鋳物の原料は、「湯」と呼ばれる溶鉄。廃車から出る鉄くずや銑鉄と呼ばれる材料などを炉に入れて温度を1500度に上げ溶かしたものだ。「湯」の温度や、含有する元素量などをモニターで見える化し、品質の維持・向上に努めている。
一方、鋳物作りに欠かせない「型」は、木型や金型を砂に転写して作る砂型。砂は製品を作った後、処理をして再利用しており、循環型ファクトリーを構築している。
出演は高澤和幹社長。社長が自ら作成した生産プロセス統括管理システムについても説明。 また砂型に使われる砂がスタジオに登場。実際に触ってみて、感触の変化などを確かめる。

出演者 プロフィール

小澤吉則コメンテーター
小澤吉則氏
(おざわよしのり)
長野経済研究所 理事・調査部長。
1985年 八十二銀行入行
2018年 長野経済研究所に転籍
長野県を中心とした経済調査、地域振興を専門。
著書として『創生長野経済』(長野経済研究所共著)、『危機を生き抜く企業力』(同)等。
長野県中小企業振興審議会会長、長野県中小企業新興センター運営委員などの公職のほか毎月第1火曜日SBC「ラジオJ」に出演。

次回予告

2024年3月31(日)ごご4時00分~放送予定
第百八十五回

バックナンバー

2024年1月28日放送
第百八十三回 ものづくりリーダーズトーク~キッセイコムテック株式会社 城取学 社長
モノづくり企業を「IT」で支えるモノづくり企業、松本市のキッセイコムテック株式会社を特集する。
製造業向け生産管理システム「プロアクシス」を開発。製品を受注したら、生産計画を立て、所要量を計算し、製造・購買・発注・在庫・原価の各管理などを一手に引き受けてくれるシステム。中小の製造業が抱える"困りごと"をITで解決している。
一方、医療健康分野にも力を入れていて、関心の高い「睡眠」や「姿勢」を計測するシステムを開発。SleepSign®Act(スリープサインアクト)は、小さな活動量計を身に着けて生活すると、眠りに関するデータが得られるという。 番組ディレクターが1週間つけて生活し、どんなデータが得られるのか実験。スタジオでは、センサーカメラを使って出演者の姿勢を計測し、適切なストレッチを提案する。
出演は城取学社長。
2023年12月24日放送
第百八十二回 ものづくりリーダーズトーク~日本装置開発 木下修 社長
長野県のものづくりを応援する「ものづくり大賞2023」で大賞を受賞した安曇野市の産業用CTメーカー「日本装置開発」を特集する。
ゲストは木下修社長。
同社の装置は、従来装置の30倍の高速で撮影・解析し、しかも24時間稼働できる。実際、富山県の自動車部品メーカーの製造ラインにも組み込まれ、人命にかかわるような部品に不良品が出ないよう全数検査をしている。
また、装置の組み立ての際に設計図とのずれを1000分の50ミリ以内という高い精度で実現する高い技術の作業に迫る。
2023年11月19日放送
第百八十一回 ものづくりリーダーズトーク~hide kasuga 1896 春日秀之 社長
長野県のものづくりを応援する「ものづくり大賞2023」で最高賞のグランプリに輝いた素材開発企業「hide kasuga 1896」(本社・東京)を特集する。
ゲストは春日秀之社長。
長野県内のスギ間伐材と廃食用油を使い再生可能なプラスチック素材「トランスウッド」を開発。長野市の樹脂食器メーカーに同素材を使った食器製造を委託している。食器は東京の一流ホテルのランチで使われたり、百貨店で販売されたりしている。
またサーキュラーエコノミー(循環型経済)を広めるため、今春、長野市の中学生200人に同素材からなる鉛筆箱を貸与。来春には回収してベンチとして善光寺門前に設置する。

もっと見る

バックナンバー