長野県飯田市
三星ダイヤモンド工業
先人がガラス切りに込めた想いを受け継いで…
三星ダイヤモンド工業は、硬脆性材(こうぜいせいざい)を加工する装置と工具の製造販売をしています。「硬脆性材」とは、文字通り「硬くて脆い性質を持つ素材」のことで、ガラスやセラミックス、サファイアなどがあります。ガラス切りを作る会社として1935年に大阪でスタートし、いまは飯田市内に2つの工場を展開する三星ダイヤモンド工業。昔のガラス切りには天然ダイヤモンドが使われていました。このダイヤモンドを加工する技術が今も受け継がれ、スマートフォンやテレビの液晶ディスプレイ等を切断する分野で、世界的に高い評価を得ています。
折り曲げることができるほど薄く軽いガラスもあります。「薄いガラスを切断するのは非常に難しいのですが、私たちの作るツールは先端に溝を加工してあります。これによりグリップ性が高まり安定して切断できます」と胸を張るのは、小笠原規幸所長。
技術革新に積極的に取組み、高品質で高性能なツールを提供する三星ダイヤモンド工業。今後の課題を代表取締役社長 若林真幸さんに伺いました。 「電気自動車の主要部品には硬脆性材の使用が進む見通しのため、私たちが培ってきた技術を電気自動車の普及に役立てることができます。また、ダイヤモンドを精密に加工する技術の伝承も大きな課題です。まず私たちが持つ技術に関心を持ってもらい、腰を落ち着けて学んでいただける環境を整える必要があります。私たちの仕事は、先端技術を陰で支えることです。『三星の仕事はかっこいい!』と感じていただける取り組みを進めたいと考えています。」
三星ダイヤモンド工業株式会社 飯田事業所
〒395-0155 飯田市三日市場1840-1 TEL:0265-25-2295
https://www.mitsuboshidiamond.com/