[サイプラススペシャル]505 組み立て技術生かし 自社製品を設計・製造 完成品へのこだわり

長野県安曇野市

株式会社ちくま精機

安曇野市のちくま精機の主力は液晶パネルの検査装置や工場の製造ラインで使われる省力化装置です。自社製品としていずれも開発から設計・製造まで手掛けています。強みとなっているのが、創業以来培ってきた「組み立てに関する力」です。

取材後記

培った設計・開発の技術を生かす

以前は受託生産が中心だったちくま精機は、大口取引先のからの受注激減を受けて、自身がメーカー転換する道を選択しました。
その裏付けとなった技術が「組み立て」です。自社で使っていた装置の開発・製造のノウハウを生かしました。

現在はFDP点灯検査装置と呼ばれる液晶パネルの検査装置と組立などの製造工場で使用される省力化装置を主力にしています。
このほか家庭用生ごみ処理機や光学部品向けの薄膜蒸着事業も手掛けています。

キーワードは「ユーザーフレンドリー」

納入先でどんな使い方が想定されるのか...出荷を前にした工場内では、設計などの技術チームが徹底的に議論する場面がみられました。。
自社開発製品について花村薫社長は「使う立場と使う側の立場を盛り込んだ設計になっている」と話します。

修理などのアフターサービスを含め、開発・設計・試作・生産・サポート体制の充実。2019年に50周年を迎えるちくま精機。花村社長は「パーソナル化した社会にはそれなりの機器のニーズが生まれ、丸ごと作れる会社を目指す」と語っていました。

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【取材日:2018年11月19日】

企業データ

株式会社ちくま精機
〒399-7104 長野県安曇野市明科七貴6043 電話0263-62-2355
http://www.chikumaseiki.co.jp/