[サイプラススペシャル]304 高効率電気溶解炉を開発 需要の少ないニッチ市場で活躍

長野県佐久市

ナビオ

佐久市にあるナビオは小規模ながら優れた開発力で、長年OEM生産を中心に様々な製品を生み出してきた。工業用電磁誘導加熱器を中心に、航空障害灯やリフティングマグネット制御盤など、他のメーカーが進出していないニッチ市場で存在感を放っている。自社ブランドとして売り出し中の高効率電気溶解炉は、省エネや環境性能もさることながら、微細な温度調節が出来るのが大きな特徴だ。

取材後記

少ないけれど価値のあるものを製造

「需要が少なくても、その企業にとってなくてはならないものをあえて開発して供給していきたい。」と話す、社長の荻原明雄さん。ナビオは1978年の創業以来、一貫して研究開発型のものづくり企業として歩んできた。大口の受注は受けずニッチな市場を狙う少量生産方式で、部品調達から生産・検査・品質保証までを全て自社で実施している。

高効率の電気溶解炉

現在は大手メーカーのOEM生産が製品の多数を占めているが、近年は長年蓄積した技術を活かして自社ブランド製品も生み出している。その代表作がこのアルミニウムを溶かす高効率電気溶解炉。通常はガスを使用するものが多いが、電気を使うことで環境性能を向上させるとともに細かい温度調節も可能となった。当初は電力の消費量に課題があったが、改善を重ねることで省エネ化も実現した。

電磁誘導加熱装置も製造

ナビオの主力製品は、工業用電磁誘導加熱器。OEM供給だけでなく自社ブランドも製造していて、鉄以外の銅・アルミ・真鍮などの利用も出来るのが特徴だ。ハイブリット車の電装部品組立やモーター・ハードディスク組立などの生産ラインに多数採用されていて、省力化や幅広い用途での対応が可能な優れものだ。

電気自動車による地域貢献も

研究開発が生命線となるナビオにとって、地元の産学官との連携は欠かせない要素だ。その代表例が、この「オカーゴ」。タイの三輪自動車を、佐久商工会議所の支援によって地元企業と共同で電気自動車に改造したものだ。宿場町を走る観光用自動車としても活用されているほか、この自動車用に開発したリチウムイオン電池の充放電技術の他分野への活用も模索している。

ニッチ市場への飽くなき挑戦

ナビオでは数こそ少ないものの、その分野では欠かせない製品を開発製造している。大型風力発電機に取り付ける航空障害灯や、重機などに設置するリフティングマグネット制御盤は国内で圧倒的なシェアを占める。今後は高効率電気溶解炉の製造を軌道に乗せることで、新たな自社ブランド製品の開発を進めていくことが目標だ。

【取材日:2014年12月15日】

企業データ

ナビオ株式会社
長野県佐久市伴野636-4 TEL:0267-63-0040
http://www.navio.jp/