長野県松本市
株式会社エーアイテック
工場の作業を自動化するFA機器を手掛ける松本市のエーアイテック。自動車の電子部品の性能をチェックする「低高温検査装置」が好調です。作業効率を高めるため、1週間の連続運転を可能にするなど、社員の8割が設計者という技術者集団が提案を続けています。
エーアイテックの主力のひとつが「低高温検査装置」。マイナス40度の低温から高温までの厳しい条件下で自動車の電子部品の性能を評価する機器です。強みはより長期の連続運転が可能という性能です。衝突回避の機能など自動車の電装化が進み、電装メーカーからの引き合いは増えていると言います。
エーアイテックの強みは、「低高温検査装置」に冷気を送る「冷凍機」も製造しています。大林泰彦社長は「検査が最適になるように制御できることが強み」と話します。この冷凍機の機能強化で注目しているのがIoT(モノのインターネット)の活用です。故障を事前に予測して、納入先の工場の生産ラインが停止する時間を最小限にとどめようというもので、現在、開発を進めています。
自動車の電子部品向けにコーティング機も手掛けるエーアイテック。社員は約70人(16年度末)。その8割が設計者で、大林社長は「設計者が組み立てをしたり、納入したりすると、得意先からフィードバックがある。いいスパイラルでレベルが上がる」と話します。
株式会社エーアイテック
〒390-1242 長野県松本市和田4010-31 TEL:0263-48-1170
http://www.a-i-tec.co.jp/