[サイプラススペシャル]728 「そうそう、これが欲しかった!」を実現するために

長野県千曲市

エムケー精工株式会社

研究開発型企業として 失敗を恐れずにチャレンジ

自動車関連の大型機器から家庭用の電気機器まで、幅広く製造・販売するエムケー精工。コロナ禍を機に生まれたのがワイン分注機です。ビンに入ったお酒を定量に小分けできます。
「試飲イベント等が中止になる中で、ワインのスペシャリスト小原陽子氏から、日本のワイン業界を盛り上げる製品を開発してほしいと提案されたのが製品開発のきっかけです。」と、設計を担当した若林貴宏さん(ライフ&サポート事業本部)。「酸化」を防ぐため、小分け中からワインが酸素に触れることを防ぐ構造になっています。

モノづくりに真摯に向き合う

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ボトルやグラスを連想させる丸みを帯びたデザインを目指したため、通常のネジ接合ではない方法を模索。品質確保に苦労したそうです。
製造を担当した山口修さん(ライフ&サポート事業本部)曰く「トラブル解決のために検討を繰り返し行うことで、無事製品化を実現することができました。」。

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ワインを扱う方々の思いに寄り添って

大塚美月さん(商品開発研究所 デザイン戦略部)はデザインを担当しました。
「『気品・安心・簡単』というコンセプトを設定し、カラーは気品を感じさせるブラックを採用しました。また、マット塗装にすることで、落ち着いた外観にしました。このワイン分注機は、機能面だけでなくワインを扱う方々の思いに寄り添って作り上げた製品です。今後、対面イベントなどで露出が増えることで、ワイン業界を盛り上げていくことができればいいなと思っています。」

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【取材日:2023年05月25日】

企業データ

エムケー精工株式会社
〒387-8603 長野県千曲市雨宮1825 TEL:026-272-8301
https://www.mkseiko.co.jp/