[サイプラススペシャル]759 ものづくりの原点をおさらい

長野県長野市

長野県文化振興事業団 長野県埋蔵文化財センター

レプリカの意義

長野県埋蔵文化財センターには、県内の遺跡から発掘された土器や遺物が多く集められ保存されていますが、中には本物そっくりのレプリカもあります。
調査部の柳澤亮課長は「子どもたちが手に取って触って実感できるレプリカ作りを目指しています。当時の事を考えながら、昔の人はこんなものを作っていたんだと体験できます。」とレプリカの意義について話します。

地元企業の協力で

精密なレプリカの青銅器などは、地元企業が作成したものです。「長野県で出土した貴重なものだと聞きました。現代の鋳物師として復元できたら面白いのではと思い興味を持って取り組みました。2000年も前に均等な肉厚の鋳造品ができていたので、昔の作り方もすごいと思いました。」と、株式会社コヤマの品質保証部 小山積幸さん。

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日本人のものづくりの原点

土器の底に残っていた網目を頼りに、古代の織物や編み物を再現したのは荒井君江さん。「自然のものなので、編んでいると穏やかな気持ちになります。」
有名な土偶の仮面は、松代焼の工房が作りました。「松代焼は高温で焼くので、当時の雰囲気を出すのに苦労しました。」と、あまかざり工房の宮崎知幾さん。
自然と調和したものづくりの姿が偲ばれます。

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【取材日:2023年12月20日】

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