[サイプラススペシャル]347 諏訪ブランドを世界に発信 諏訪圏工業メッセ2015 地方有数の規模に成長

長野県諏訪市

諏訪圏工業メッセ2015

2002年に始まり今年14回目を迎えた「諏訪圏工業メッセ」は403の法人、500を超えるブースで10月15日~17日に諏訪湖イベントホールで開催され県内外から多くの来場者(主催者発表27,284人)でにぎわいました。

取材後記

suwamesse_img01.jpg

実行委員長を務める林岡谷商工会議所会頭によれば「諏訪圏工業メッセ」の趣旨は「諏訪ブランドを世界に発信し諏訪の技術を知ってもらい自らも諏訪のポテンシャルを自覚する」ことだ。
今年の特徴は「成長産業である医療、福祉、環境、省エネなどのコーナーを設置したこと、海外との相談・商談ブースを充実させた」ことだという。

suwamesse_img02.jpg

「メッセがきっかけとなり商談が成立したり、恒常的な取引にまで拡大した事例」も多数あり「年ごとに成長し現在では地方で開催される工業展としては有数の規模を誇り海外からもバイヤーが来ている」とこれまでの成果を評価している。

suwamesse_img03.jpg

変種・変量生産に迅速に対応できる生産ライン

デスク・トップ・ファクトリーの略であるDTF。卓上サイズの小型加工装置の開発に取り組んでいるDTF研究会は諏訪エリア中心に26企業と8団体が参加している。
メンバーのエンジニアリングシステムの柳沢真澄社長によると「少ない部品を使用して小さな装置で造るプラットホーム」の研究会で多品種少量生産に対応できる製造ラインなどを研究・開発している。 今日はこの部品を造るラインにし、明日は別の部品を造るラインにすることを現場で簡便にできるようにするのがDTFの狙いだ。
ものを掴むロボットでも掴む対象の形状が変化しても掴むことができる付加価値の高いロボットを生産ラインに使うことで省エネが進み納期の期間短縮が可能になるという。

suwamesse_img04.jpg

DTF研究会
事務局 長野県テクノ財団諏訪テクノレイクサイド地域センター内
〒392-8601諏訪市上川1-1644-10諏訪合同庁舎内
電話0266-53-6000  

   

磁界を使って非接触で材料の違いを認識

銅、鉄、アルミ、ステンレスなどの金属の違いを磁界を使って非接触で認識するセンサーを出展し関心を集めたのが株式会社ナノ・グレインズだ。
小松隆史社長によれば「生産現場では金属材料の熱処理、結晶状態、異物、異種などの判別が非接触で可能になる技術」であるという。

suwamesse_img05.jpg

株式会社ナノ・グレインズ
〒392-0013諏訪市沖田町3-15フロンティアビル5階
電話0266-52-5370  

   

【取材日:2015年10月15日】

企業データ

諏訪圏工業メッセ実行委員会
事務局 NPO諏訪圏ものづくり推進機構

〒392-0023諏訪市小和田南14-7 TEL:0266-54-2588