[サイプラススペシャル]364 物流ハブを新設して製造・流通両面を進化 目指すは多品種少ロットの「コンビニ工場」

長野県安曇野市

本多通信工業

コネクタ部品を中心に多品種少ロットの製造を得意として、安曇野市に生産拠点を置く本多通信工業。名称を松本工場から安曇野工場に変更するとともに、工場内の設備もより進化させてきた。昨年新たに工場に隣接する物流ハブを新設。短期間で納品できるアイテム数を増やすことで、取引先のニーズに応える「コンビニ工場」を更に加速させる。

取材後記

物流ハブ新設の狙いは?

htk-jp-03.jpg「少量であっても短納期でお届け出来るのが、我が社の強み。その部分をもっと進化させていきたい。」と話す、社長の佐谷紳一郎さん。このため製造拠点である安曇野工場に隣接するスペースに、「物流ハブ」と呼ばれる流通拠点を新設した。デジタルカメラやプロジェクターなどのコネクタ部品製造で国内トップを走る本多通信工業の、より多品種少量生産を目指すための新たな取り組みだ。

新型ロボットを多数導入

多品種少ロットを実現するための設備投資として、このラインでは組立用のロボットを積極的に導入している。前回(2013年)の取材では4台しかなかったが、現在は20台に増えている。複数のロボットから、様々なコネクタ部品が次々と生み出されている。

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コンセプトは「置き薬」

次に導入したのが、「プル型生産」と呼ばれるシステム。富山の置き薬のように、不足した分だけを製造し補充するという生産システムだ。最低限の在庫を備えるだけで済むため、過剰な部品とスペースを省略できるのが特徴だ。導線を短くすることでスピードアップを図るとともに、誰でも扱えるシステムを作り上げた。

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1日に複数の部品を製造する「カセット金型」

htk-jp-06.jpg3つ目の改革は、簡単に取り外しが可能なこの「カセット金型」。金型交換の時間を大幅に短縮することで、同じ製造ラインで1日に複数の部品を製造することを可能にした。より多品種少ロットの製造が可能となり、短期間に納品できる部品アイテムを増やすことにも成功した。

製造と物流両面から多品種少量生産を

他のメーカーから受け取り完成した製品を効率よく送り届ける物流システムを構築した本多通信工業。1週間以内にデリバリー出来る部品のアイテム数も、この4月までには従来の500品目から1000品目に倍増する予定だ。製造と流通両面を革新させることで、更に取引先のメリットに応える「コンビニ工場」となった。

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過去の取材内容はこちら

http://saiplus.jp/special/2013/09/242.php

【取材日:2016年2月8日】

企業データ

本多通信工業株式会社 安曇野工場 〒399-8102 安曇野市三郷温4604 TEL:0263-77-3311
http://www.htk-jp.com/